青りんごで繋がる「安藤忠雄展、青春」「こども本の森」を見てきました。展覧会編~有名な建物を見学しました、10

 

私は札幌で設計事務所を自ら開設して活動していますが、以前は鉄筋コンクリートの注文住宅を多く手掛けていた会社に勤めていました。

そんな影響もあり、建築家の安藤忠雄さんが「コンクリート打ちっぱなし」の住宅で評価され、有名になったことは、当時の私にとって大きな刺激でした。

今回は、大阪で開催されています「安藤忠雄展|青春」を中心に見学の様子をお伝えいたします。

今回は展覧会編です。

安藤忠雄展のこども本の森の展示コーナー

 

 

1,建築家「安藤忠雄」とは

独学の建築家

 

安藤忠雄(あんどうただお)さんは、世界的に有名な建築家で、建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞した日本の数少ない一人です。

大阪出身で、高校卒業後、建築家を目指し独学で一級建築士の資格を取得し「安藤忠雄建築研究所」を設立しました。

またプロボクサーという異色の経歴もあります。

2025年安藤忠雄展の入り口

 

 

作風の大きな特長~コンクリートの打ちっぱなしの住宅で有名に

 

コンクリート打ちっぱなし(コンクリート素地仕上げ)」の外観はクールで都会的で人気があります。

現在では一般的になった「コンクリート打ちっぱなし」ですが、最初にこの素材を生かした住宅を設計をされたのが安藤忠雄さんです。

建築当時は無機質で、そのままの仕上げで使われることは一般的には少なかったようです。

この住宅は建築業界の中では「住吉の長屋」(1976年)と呼ばれています。

 

鉄筋コンクリートRCの打ちっぱなしの外壁

上の写真は、住吉の長屋ではなく、自宅の打ちっぱなしの外壁です。(笑)

 

 

代表作「住吉の長屋」は大胆な発想の間取り

 

住吉の長屋は、コンクリート打ちっぱなしのシンプルなデザイン以外にも大きな特徴がありました。

間取りが、細長い敷地の中央に屋根のない中庭を配置し、住人は部屋間を移動するのに屋外にでる必要がある独特のものでした。

住吉の断面模型

住吉の長屋の模型「安藤忠雄展」より

 

住吉の長屋のメリットを記した間取り図

 

部屋から部屋に移動する場合、雨の日は傘が必要になりますが、自然を感じながら生活できるという設計コンセプトと言われています。

また、道路や隣地に窓が面していない為、中庭から光と風を取り入れられるので、プライバシーを守れるメリットもあります。

この住宅は安藤建築の特長である「コンクリート打ち放し」「自然との共生」を象徴する代表的な作品と言われています。

 

 

住吉の長屋の展示スペース

 

安藤忠雄展では図面や模型、説明のスライドの映像がありました。

安藤忠雄展にある住吉の家の小型模型

安藤忠雄展より

今回の展覧会は、入場口に近いところに「住吉の長屋」の模型や図面などが展示されています。

 

 

 

情熱「青春」のある図面

 

住吉の長屋の平面図

平面図や断面図の黒色の線が住吉の長屋の部分です。

オレンジ色ぽい線は、隣家の詳細な間取りの平面図です。

隣家の部分は窓の位置くらいまでは図面に書き入れることはあるのですが、自分の経験ではここまで詳細に書き入れられたものは見たことはありません。

設計に対する情熱、展覧会のテーマの「青春」が感じられますね。

 

2,安藤忠雄展「青春」の様子

会場はVS.グラングリーン大阪

 

大阪駅徒歩10分くらいのところにある、大阪うめきた「グラングリーン大阪」の「VS.(ヴイエス)」の建物が今回の会場です。

この会場も安藤忠雄さんが設計監修されました。

グラングリーン大阪エリアにある緑色のオブジェも、展覧会のテーマの色に?

グラングリーン大阪エリアの様子

DSC_8029

 

会場の「VS.(ヴイエス)グラングリーン大阪」

VS.グラングリーン大阪

DSC_8031

上の写真の左手に展覧会のテーマ「青春」の青いリンゴが見えます。

 

展示コーナーの様子

 

展示コーナーは2つに分かれていて、入り口近くが「住吉の長屋」など初期の作品、奥の方に最近作や活動中の作品になっていました。

安藤忠雄展の展示コーナー

DSC_8036

上の写真が活動中の展示コーナーです。

 

目を引いたのが、イタリアのベネチア(ヴェネチア)のプンタ・デラ・ドガーナのリノベーションしている映像です。

出来上がってゆく様子が見れますが、打ちっぱなしのコンクリートの壁が出来上がってゆくところは圧巻でした。

 

北海道の建築空間も展示~水の教会

 

私の住む北海道のトマムの「水の教会」が展示されています。

水の教会は実物はガラス越しに見るので、こちらの方がきれいに見える感じでした。

安藤忠雄展の水の教会

DSC_8050

安藤忠雄展の水の教会の模型

DSC_8052

 

 

札幌の真駒内滝野霊園「頭大仏」

 

北海道札幌市の真駒内滝野霊園にある頭大仏殿(あたまだいぶつでんも展示や映像による紹介がありました。

安藤忠雄展の真駒内滝野霊園の頭大仏の展示物

頭大仏のある札幌の真駒内滝野霊園には母方の祖父母のお墓があるので、不思議な縁がありました。

下記の写真は、札幌の頭大仏。

札幌の頭大仏の入り口

 

頭大仏

頭大仏のある地下通路

暑いお盆に行くのですが、頭大仏が見れる地下空間にあるのでちょっと涼しいスポットになります。

頭大仏殿の水庭

さらに見た帰りに、頭大仏殿水庭のそばの売店で、ラベンダー色のソフトクリームを買って食べるとより涼しいです。(笑)

頭大仏にある安藤忠雄のサイン

展覧会では、映像によるバーチャル空間コーナーがありますので、是非体感していただければと思います。

ソフトクリームは展覧会では食べられませんのであしからず(笑)。




3,最後に

昭和の終わりころ、コンクリートの打ちっぱなしのデザインをお施主さんに勧めたところ、「なんか出来上がる途中みたいで好きではない」と年配のかたに多く言われたことを思い出しました。

そんな時代に、コンクリートの素材を生かして素敵な作品に仕上げた安藤忠雄さんは素晴らしい人だと改めて思いました。

「安藤忠雄展|青春」は、安藤氏の建築人生の集大成ともいえる内容になっています。

 

安藤忠雄展で販売されているバッグ

展覧会の売店では、安藤忠雄さんのサイン入りトートバックなどもグッツ販売されています。

大阪関西万博の期間と重なる、2025年3月20日から7月21日まで大阪梅田駅の「VS.(グラングリーン大阪)」で開催です.。

建築がお好きな方は是非ご覧いただければと思います。

安藤忠雄展パンフ

安藤忠雄展青春パンフレット

入場券は当日券も販売されていますが、ネット予約のほうが並ばなくて良いので楽かと思います。

安藤忠雄展 青春 – TADAO ANDO YOUTH | VS. | うめきた「グラングリーン大阪」の新たな文化装置

こども本の森中ノ島の青いリンゴ

DSC_7942

次回のブログは、展覧会のテーマ「青春」の象徴を表す青いリンゴが設置されている安藤忠雄さん設計の大阪にある「こども本の森 中ノ島」を書こうと思います。

関連ブログもどうぞお読みください!

・日本にも安藤忠雄さんのリノベーションの素敵な作品が

古さと新しさの融合した「東洋一」を目指した図書館。有名な建物を見学しました、3。東京編(後半)
東京上野の国際子ども図書館を見学したブログ。明治に建てられ帝国図書館を安藤忠雄が改装した人気の建物。東洋一の図書館建築のレンガとガラスが融合されている。イギリス積とフランス積や大階段やケヤキのドアことも。隈研吾設計の国立競技場のことも。北海道札幌の注文住宅の間取りのセカンドオピニオン相談を行っている設計士のブログ。

 

・コンクリートの打ちっぱなしをきれいに仕上げるには

コンクリート打ちっぱなしのデザインで失敗しない札幌の注文住宅
鉄筋コンクリートRC住宅の打ちっぱなしの外観デザインはオシャレ。皇室で人気。ひび割れや結露のデメリット、失敗後悔しない断熱、塗装タイルのメンテナンス比較。屋上バルコニーの間取り、地震火事災害のメリット。北海道札幌市の打ち放し一戸建て新築注文住宅は1級建築士の設計事務所に相談。家を建てる北広島江別の工務店メーカー紹介。

 

・狭小地などで日当たりを確保する方法とは

旗ざお地、狭小地、変形地で後悔しない注文住宅の間取り
失敗後悔しない旗竿地、袋路路地状敷地でデメリットは駐車や防犯、再建築制限。メリットはプライバシーや静かな環境。間取りはバルコニー吹抜けLコの字型の家づくりは狭小地、変形地、狭小、平屋の設計で。北海道札幌の一戸建て注文住宅の新築の相談、住まいのプランのアドバイス診断は1級建築士事務所の設計士へ。ブログも人気ランキング

 

・日本で初めてコンクリート寺院を建てた北海道の建築会社の話

函館の名所を設計された「木田保造」さんについて、調べている人がいます。
木田保造の木田建業木田組は、函館のカトリック元町教会など名所を建築。国内初のRC鉄筋コンクリートで寺院を設計施工され、建物は大火にも耐えました。東京の神田明神神社も携わり大正昭和と活躍。潜函工法の基礎で第一生命ビルなど多くの実績。現在調べてる人がいる相談を北海道札幌市1級建築士事務所の設計士が書いた人気ブログ。

 

最後までお読みいただきまして感謝いたします。

今回のブログが、みなさまの住まいの参考になりましたなら幸いです。

あなたの住まいがより良くなり、楽しく幸せに暮らせる家が建てられますように。

 

 

・ブログを書いている設計士の紹介

 

打ち合わせの様子

田中昭臣(たなかあきおみ)1級建築士、宅地建物取引士

建築設計事務所「ライフホーム設計」代表

*注文住宅の主としたハウスメーカーで設計を経験し独立。

(建築実績100棟以上、現在も月に2,3棟の間取り設計に関わる)

貴方の想いをカタチに一緒に作る住(ス)マイルな住まいを目指しております。

詳しくは、住マイルな一級建築士のプロフィール

 

 

・北海道札幌の設計事務所「ライフホーム設計」のこと

 

・新築の間取りの設計

 

あなたの「思い」を「かたち」に「一緒に作る」注文住宅

対話を大切し、住みやすい間取りのオシャレなデザイン住宅を作ります。

北海道の札幌市近郊のの一戸建て、新築、建て替えの平屋建て、二世帯住宅など注文住宅の間取りお悩みは、「ライフホーム設計」で個別相談を!(初回相談は無料

札幌市近郊(江別市、北広島市、恵庭市、千歳市など)は出張交通費無料です。

設計打合せ

 

・間取りのセカンドオピニオンサービス

 

新規プランのほか、ご自分で書いた間取り、工務店やハウスメーカーの作成したプランへのアドバイスやサポート診断を行う間取りの駆け込み寺「セカンドオピニオンサービス」も行っております。(依頼の多い人気のサービス、電話メールオンラインで全国で対応中

現在のお住まいの不満点を解消し失敗、後悔しない理想のマイホームを設計士と楽しく話しながら、一緒に間取りを設計しませんか?

 

・詳しくは、ホームページ札幌の一級建築士事務所「ライフホーム設計」

 

・新規プラン間取りのご相談はホームページのお問い合わせフォームからどうぞ

 

・ライフホーム設計では「新規ブログのお知らせ」や「裏話が載ってる」メルマガを始めました。

登録も解除も簡単です。

 

メルマガ登録

登録 削除

 

ブログを書いている設計士の詳しいプロフィール

どんな経歴?どんな考えで設計するの?どんな生活しているの?

タイトルとURLをコピーしました