対面キッチンの横並びダイニングは本当に使いやすいか,人気の注文住宅の間取り

 

注文住宅の「対面キッチンの横並びダイニング」の間取りは、最近人気を集めています。

しかし、本当に使いやすいのか、自分たちのライフスタイルに合っているのか、しっかりと検討することが大切です。

今回は、設計士の視点から、この間取りのメリットやデメリット、失敗後悔しない対策もお伝えします。

 

横並びのダイニング

 


対面型キッチンと横並びダイニングとは?

 

「対面型キッチン」とは、キッチンがリビングやダイニングに向かって開かれているスタイルのことを指します。

「横並びダイニング」とは、キッチンに横並びにダイニングテーブルを付けて配置することです。

キッチンとダイニングが横並びになっている間取り図

 

キッチンメーカーの横並びキッチン

クリナップ https://cleanup.jp/kitchen/

 

 


対面型キッチンと横並びダイニングのメリット

 

  • メリット(1)、コミュニケーションと家事動線の良さ

 

対面キッチンは、リビングやダイニングにいる家族とコミュニケーションを取りながら調理できるメリットがあります。

また背面に食器棚(カップボード)が配置できることが多く、配膳や片付けの家事動線が短く出来るのもメリットの一つです。

 

対面キッチンのメリットを図示した間取り図

食器を片付けている人

 

 

  • メリット(2)、配膳、片付けの効率がアップ

 

さらにキッチンとダイニングが横並びになると、キッチンと食卓テーブルまでの距離が短く、料理の配膳や片付けがさらに家事がスムーズになるメリットがあります。

 

キッチンとダイニングが横並びの家事動線を書いた間取り図

 

 

 

  • メリット(3)、作業スペースとして活用できる

 

キッチンと横並びのダイニングテーブルは、予備の作業カウンターとしても利用できます。

お正月やお友達を呼んでのパーティーなど、沢山の料理をする際に使用できます。

また子供や家族に料理を手伝ってもらう際も、横並びで作業できるので安心です。

食卓テーブルで料理している家族

そのほか家事カウンターや、子供のリビング学習の机に利用できたりと使い道が広がります。





デメリットとその対策

  • デメリット(1)、生活感が出やすい

 

対面型キッチンはリビングから、カウンターの様子が丸見えになります。

片付けをこまめに行わないと、キッチンが散らかって見えてしまうこともあります。

整理整頓が苦手な方が仕切りのないオープンキッチンを採用すると、間取りで失敗したと思われる方も多いと言われています。

オープン型きっちのデメリットがわかる画像

 

  • 対策①、キッチンカウンターに目隠しとなる腰壁を設ける

 

キッチン上が見えない高さまで、腰壁を付けると作業の手元が見えなくなります。

若干、解放感はなくなりますが、気になる方はこちらの方が安心です。

手元を見えなくした対面キッチン

 

  • 対策②、造作カウンターを腰壁なしで取り付ける。

 

オープンキッチンにこだわりがある場合は、造作カウンターを腰壁を付けずに取り付けると若干、手元が見えずらくなります。

 

オープンキッチン風のカウンター

腰壁を付けない対面キッチンは手元が見えずらくなる。

 

 

  • デメリット(2)、リビングからの動線が長くなる。

 

キッチンとダイニングテーブルの間に空間が無いと、その分だけ迂回しなければなりません。

そのため、リビングからの距離が長くなるため、家族が冷蔵庫まで飲み物などを取りに行く場合は距離が長くなります。

 

キッチンダイニングテーブルが横並びの場合とそうでない場合の動線の長さがわかる比較できる間取り図

 

 

  • 対策、間取り的に動線が短くできないか考えてみる

 

ダイニングテーブル側からの動線だと長くなるのであれば、反対側のルートで短くできないか検討してみます。

 

横並びダイニングのデメリットを消す動線の間取り図

上の図のように、キッチンを壁付けにせず真ん中に持ってくるアイランドキッチンにしてみたり、廊下を利用して動線が短くできないかなど間取りで対策を考えてみる方法があります。

 

 





 

 

まとめ

 

「対面キッチンの横並びダイニング」の間取りは、家事動線の効率化家族のコミュニケーションが良くなります。

特に小さな子どもがいる家庭では、見守りながら食事の準備ができるメリットがあります。

ただし、オープンキッチンは手元が丸見えになる、リビングから冷蔵庫までの動線が長くなるなどのデメリットもあるので、気になる方は先に述べたような対策を講じる必要があります。

メリット・デメリットを理解して、自分たちの生活に合った設計をすることが大切になります。

家を調査する設計士

 

ただ問題がないかなど、初めて家を建てる場合、なかなか気づかないことがあります。

そうした場合に備えて、建築される住宅メーカーの設計士に確認してもらうことが大切です。

ハウスメーカーだと契約まで設計の人と直接打ち合わせ出来なかったり、設計のいない工務店のあります。

その場合は、知り合いに設計士がいれば確認してもらうと良いと思われます。

もし相談する人がいない場合は、当設計事務所で行っているような「間取りのセカンドオピニオンサービス」を行っている設計事務所に相談する方法もあります。(←ちょっとCM(笑))

それでは注文住宅を考えている方は、ぜひ自分たちのライフスタイルに合わせた設計にして、理想の住まいを実現していただければと思います。

 

・過去に書いた関連ブログも参考にどうぞ!

・対面キッチンの場合は、冷蔵庫やカップボードも丸見えになる。
https://lifehome-sekkei.com/2018/12/02/kitchen-design02/

・横並び以外のダイニングテーブルの置き方について
注文住宅の間取りで成功する楽しいダイニングキッチン
注文住宅の間取りでldkのダイニングで家族のコミュニケーションは失敗後悔しない。対面式オープンキッチン、和室小上がり畳コーナーや子供部屋の動線、食卓テーブルカウンターの高さで成功例も。北海道札幌江別北広島恵庭千歳市の一戸建てマイホーム新築で家を建てるなら1級建築設計士事務所に相談。ハウスメーカーや工務店のアドバイスも
・対面キッチンのレイアウト(配置)のメリット、デメリット
らくらく家事動線の失敗しない良い間取り
楽な家事動線の良い間取りのブログ。間取り図の実例でキッチン洗面所の一直線レイアウト、洗濯ランドリールームとファミリークロゼットの理想のレイアウト、北海道のサンルーム、タオル収納、回遊式パントリー、平屋の勝手口、3階建ての悪い階段、掃除の失敗例集も。新築一戸建ての注文住宅は札幌の一級建築士設計事務所の設計士に相談を。
・間取りのセカンドオピニオンとは?
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最後までお読みいただきまして感謝いたします。

今回のブログが、みなさまの住まいの参考になりましたなら幸いです。

あなたの住まいがより良くなり、楽しく幸せに暮らせる家が建てられますように。

 

 

・ブログを書いている設計士の紹介

 

打ち合わせの様子

田中昭臣(たなかあきおみ)1級建築士、宅地建物取引士

建築設計事務所「ライフホーム設計」代表

*注文住宅の主としたハウスメーカーで設計を経験し独立。

(建築実績100棟以上、現在も月に2,3棟の間取り設計に関わる)

貴方の想いをカタチに一緒に作る住マイルな住まいを目指しております。

詳しいプロフィールはコチラ

 

 

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