占いを信じるか信じないかは別にして、家相のように条件がある中での間取りは、逆に作りやすい面もあります。
条件がある場合はどのように考えて、設計して行ったらよいかを今回は書いてゆきます。
家相風水など興味のない方も、自分で間取りを作ることに参考になるようにも書いていますので、是非お読みいただければと存じます。
昨年末、書きました「家相風水のおすすめの注文住宅の間取り①コロナ対策の共通点」の続きになります。
先にパート1のブログをお読みになられた方は、コチラをクリックください。https://lifehome-sekkei.com/index.php/2020/12/27/family-minister/
目次
1,家相風水の間取りの基本
2,家相風水の間取りの作り方
3,上手くいかない場合の対処方法は柔軟に考える。
4,なんとなく気になる、親から「家相を取り入れろ」と言われる場合は
5,よもやま話
6,まとめ
1,家相風水の間取りの基本
家相で大事なのは鬼門ラインに玄関、キッチン、トイレを置かない
パート1でも書きましたが、家相で重要なのが「北東(鬼門)南西(裏鬼門)の位置に玄関、キッチン、トイレがない間取り」にすることです。
建物は長方形が理想的
建物の平面が長方形が理想で、張りや欠けを作らないほうが良いとされています。
構造的にもバランスが良く、強い家になります。
また長方形の方が、中心点を見つけやすいメリットもあります。
2,家相風水の間取りの作り方
1,まずは建物の配置と形をイメージする
ご計画されている敷地に対して、建物をどの位置に置いたら良いかをまずイメージします。
家の車をどこに置くとか、陽当たりの良いを場所は何処かなどです。
2,メインの部屋やこだわりのある部屋の位置をまず決めます。
設計するうえで、一番大切にしたいことやこだわりたいことをまず決めます。
次に、それらを家のどのあたりに配置したら良いかを考えます。
たとえば、「家族が明るく楽しく集まれるリビングにしたい」と考えるのであれば、敷地で一番日当りの良い場所に配置するということです。
3,メインの部屋の位置を中心に、玄関、トイレ、キッチンを鬼門ラインを避けて配置
メインの部屋(リビングなど)から、家相で重要な「玄関」や「キッチン」「トイレ」の位置を鬼門ラインを避けて考えてゆきます。
4,2階建て以上は、リビング階段にするかなども早めに決める
平屋建ての場合はこれで良いのですが、2階建て3階建ての場合は、階段をどの位置に持ってくるかが大切になります。
2階建て以上の場合は、2階の部屋数も頭に入れながら、階段の位置を考えます。
ちなみに、小さい子供の入り家族の家では、家族の顔を合わせやすいリビング階段が人気があります。
暖房効率的には、熱が逃げやすい面があるので考慮も必要です。
過去ブログ「リビング階段は、デメリットを知らないと後悔する」
https://lifehome-sekkei.com/index.php/2019/01/13/flow-line-plan-2/
5,家相の間取りは、玄関、トイレ、キッチンや階段に合わせて、ほかの部屋の配置を考える
家相で重要な部屋(トイレ、玄関、台所)及び階段に合わせて、洗面や浴室、寝室などをどの位置するか考えてゆきます。
6,自分で設計する場合は、まとまるまで何度か書き直す
間取り図が1回でうまく設計がまとまることは、設計士でも稀です。
階段などの位置などを変えながら、間取り図面をまとめてゆきます。
重要な部屋を動かしたり、建物の形を長方形に保ちながら、伸ばしたり縮めたりすることもあります。
ご自分で間取りをお考えされる際も、何度かチャレンジしてみてください。
この章のまとめ
家相の場合の間取りを作るポイントは、早めに重要な部屋を配置するところです。
家相の設計は、ここがポイントになります。
上手くいったときの喜びはひとしお
続いてうまくいかない場合の対処方法をお伝えします。
3,上手くいかない場合の対処方法は柔軟に考える。
昔ほど、家相による人体への影響は少ないかもしれない。
おさらいにもなりますが、家相は昔の生活様式や環境に合わせて作られました。
「南西の台所は夏の西日で食べ物が腐りやすい」
「便所は冬の北東、夏の南西の風で、くみ取り式の便槽から家中に臭いが回りやすくなる」
「玄関も冬に寒い北東の風が入ってくる」等。
これらを避けることにより、健康で過ごせる意味合いがありました。
でも、現在はトイレは水洗式が一般的ですし、キッチンには冷蔵庫もあります。
昔ほど家から、体への影響は受けなくなってはいるのではないかと思われます。
風水などを取り入れて柔軟に考えるのも一つの手法
間取りでうまくいかない場合は、環境を整える風水などを利用して解決してゆく方法もあります。
実例を元にその方法を書いてゆきます。
玄関とリビングが離れて廊下がやたら長くなる例
家相を取り入れた際、リビングと玄関が極端に離れてしまう間取りがあります。
デメリットとして、廊下がやたら長くなってしまいます。
限られた面積での間取りの場合、廊下面積が大きくなることで、ほかの部屋の狭くなることがあります。
解決方法として、明るい風通しの良い玄関を目指す。
廊下を短くするために、日当りの良いリビングをやめる方法もありますが、もう一つの方法として、風水を取り入れるやり方もあります。
風水は玄関を明るく風通し良くするのが、吉相とされています。
玄関は北東側に持ってきてリビングと近づけますが、内装や照明は明るくし風通しも良くして吉相にします。
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私の経験では、北東の玄関の場合、玄関ドアを朝日の入ってくる東側に向ける方が結構多くいらっしゃいます。
特に事業をなさっている方が多く見受けられました。
弊害が出た場合は、風水を取り入れて、柔軟に考えるのも良いかもしれません。
下記の図面の風除室とは、風よけのほか雪が巻き込んで玄関ドアが開かなくならないようにする部屋(雪国では多いが、札幌では少なくなってきている)
家相風水では厳寒(げんかん)な玄関にしてはいけない(笑)
2階リビングは、吉相になりやすくなる
2階リビングの場合、吉相になりやすい東南部分を上下で使えるので、間取りは作りやすくなります。
上手くいかない場合、発想を変えるのも一つの方法です。
家相は下層(かそう)階より上層の方が作りやすい(笑)。(ダジャレばっかりですいません。)
様々な家相を取り入れると、間取りに無理がでる。
鬼門のほかに家相の本を読むといろいろな悪い例(凶相)なパターンを載せています。
これは江戸時代、およそ100冊もの種類の家相の書物が作られるほど庶民に流行ったため、色々な諸説が作られてしまったからと言われています。
全ての本の様々なことを取り入れると、間取りに無理が出てきます。
その場合は、優先順位を考えて、間取りは合格点を目指す。
いろいろな説を取り込むより、自分で重視したいものを優先させ、60点から80点の合格ラインの間取りにした方が、無理のない住まいになります。
様々な家相と取り入れたい場合は、自分の気になること、たとえば健康運を良くしたいなら、そこの部分は百点を目指して、ほかのことは60点から80点くらいになるようにします。
また、ひとつの本(流派、著者)に絞るのも良いかもしれません。
4,なんとなく気になる、親から「家相を取り入れて」と言われる場合は
何となく家相を取り入れたい場合
前もお伝えしましたが、宮司さんに聞いたところ、「お武家さんの遊びから始まったようなものだから、信じられない人は信じなくてよい」とのことでした。
なんとなく家相が気になる場合は、三備(トイレ、キッチン、玄関)を鬼門にしないで、建物の形を凸凹にしないことで良いかもしれません。
どうしても家相を取り入れなければならない時は
建て主さんは信じてなくても、親などが気にする人がいる場合もあります。
どうしても家相を取り入れなければならない際で、自分たちの希望の間取りを大きく崩したくない場合は、これらのいずれかを取り入れてみて安心させてあげるのも良いかもしれません。
5,よもやま話
家相を取り入れる方は会社の経営者が多い
家相で家を建てられたい方は、過去に嫌なことがあった方、逆に過去に取り入れて良かったことがあったという方も多いのですが、意外と多いのが会社の社長さんです。
事業運を上げられる間取りを作ると大変喜ばれます。
事業運は北西を大事にすると良いです。
6,まとめ
家相風水の注文住宅の間取りを自分で作るに良いのは、
1,早めに重要な部屋を配置する
2,うまくまとまらない時は、風水などを取り入れて柔軟に考える。
3,鬼門以外のことに関しては、優先順位を考えて合格点を目指す。
となります。
おまけ
初めての間取りを作る方だと慣れないので難しく感じられる方も多いかと思います。
また家相を取り入れた間取りは時間がかかるので、ハウスメーカーや工務店から断れらた方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時は、当設計事務所では、あなたの希望をお聞きしながら、家相風水を取り入れた間取りの作成も承っております。
お試しコースは数万円です。(詳しくはライフホーム設計のホームページを←これはCMでした(笑))
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最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたの住まいがより良くなり、健康で楽しく幸せに暮らせますように。
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