今回は再び、2階リビングにした場合の間取りの設計のブログです。
2階リビングにするデメリットのひとつに、「階段の上下が多くなる」ことがあり、それを少なくする方法として「緩やかな階段」「老後のためのエレベーター対応の間取り」「2階に玄関の間取り」の解決案の設計方法を書いてきました。
今回は、それ以外の方法を書いてゆきます。
住んで後悔、失敗した時のための対策方法
1階にリビングに変更できる設計にしておく
2階リビングにすることが、どうしても心配な方は、建築後、リフォームで1階リビングの間取りに変更が出来る構造にしておく方法があります。
建物には、耐力壁と呼ばれる構造的に必要な壁があります。
2階のリビングを1階にリフォームする際に、それらを撤去すると、建物が弱くなってしまします。
1階リビングにリフォームした場合、構造的に弱くならないように設計した間取りにしてておくと、安全な住宅にも出来ます。
2階リビングが失敗後悔して、どうしても我慢できない時の為にあらかじめその対策をしておくと、気持ち的にも安心して生活できるかと思います。
1階玄関まで行く回数を減らす住宅設備機器
2階で施錠開錠できる電気錠
マンションのオートロックのように、2階で玄関ドアの施錠開錠が出来る住宅用の機器があります。
それらは、電気錠と呼ばれています。
通常は、玄関ホールとリビングに施錠開錠のスイッチを付けることが多いです。
LIXIL https://www.lixil.co.jp/lineup/entrance/da/feature/familock_optionplan/
これを使用すれば、子供の帰宅時のたびに、いちいち玄関ドアを開けに降りてゆかなくてすみます。
また、よく来られる親しい友人などが来られた際も、「どうぞ2階へ」と上がってきてもらえれば、上がり降りする回数も減ります。
テレビドアホンのそばに、電気錠のスイッチを付けるのがポイントです。
電気錠のシステムは、オートロック機能もありますので、鍵の閉め忘れもなく防犯対策にもなります。
2階玄関でも、お父さんが帰宅した時に、愛犬はだけは迎えに来てくれる(笑?)
宅配ボックスを付ける
分譲マンションで見られる宅配ボックスをつけると、宅配業者さんに入れておいてもらえれば、慌てて何回も降りてゆかなくても済みます。
宅配ボックスに印鑑の受け取りスタンプ機能があるものがあります。
以前、札幌で高齢の方と同居された方が注文住宅で建てられた際に、宅配ボックスを付けれました。
その際、高齢の方が留守番された時に、荷物が配達された場合は、受け取りに行かないで、宅配ボックスに入れてもらうというルールにされました。
2階リビングの間取りにした場合も、急ぎのものでなければ、1階に降りたついでに宅配ボックスから荷物を取ればよいので回数が減らせます。
再配達も少なくなるなど運送会社さんの負担も少なくなります。
後からも設置できる据え置きタイプも発売されています。
パナソニック https://sumai.panasonic.jp/exterior/
2階リビングの後悔しない間取りのデメリットの「階段の上下が多くなる」の解消のシリーズをいろいろ書いてきました。
いろいろな解消方法があると思います。
二世帯住宅や3階建てや店舗併用住宅などの注文住宅の新築の間取りに参考になりましたなら幸いです。
次回からは、2階リビングのデメリットの「子供の様子が、分かりずらい」「盗難に遭いやすくなる」「夏が熱くなる」の解消方法を書いてゆきたいと思います。
今回も、お読みいただきありがとうございます。
皆様の住まいが、より良くなり、楽しく幸せに暮らせますように。
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田中昭臣(たなかあきおみ)1級建築士、宅地建物取引士
建築設計事務所「ライフホーム設計」代表
間取りの悩みをスピード解決する「住マイル設計士」
*注文住宅の主としたハウスメーカーで営業設計を経験し独立。
「一級建築士としての建築知識」と「税金や融資、登記や不動産の知識」も併せ持つ設計士です。
貴方の想いをカタチに、一緒に作る住マイルな住まいを目指しております。
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