2世帯住宅で、プラン間取りの条件を満たせば、それぞれの世帯で不動産取得税や固定資産税の減額を受けられます。
一戸建て注文住宅で、新築や建て替えをすると、建築費や登記などの諸費用のほか、税金がかかります。
2世帯住宅は、建物の面積が大きくなる為、税金も多くかかる場合があります。
間取りによって、控除や軽減が受けられる場合があります。
札幌で設計士として経験した、お施主様との話や、北海道道税事務所、札幌市の区役所との話や資料を基に書いてゆきます。
住宅に関わる主な税金
不動産取得税は、建てた時かかる税金。固定資産税は所有している時にかかる税金。
不動産取得税は、新築や建て替えなどで建てた時にかかる税金です。(評価額の3%)
固定資産税は所有している間にかかる税金で、建築して3年間(耐火構造は5年間)減額される期間があります。(評価額の1.4%)
どちらも面積条件で軽減が受けられるようになっています。
不動産取得税は50㎡~240㎡(おおよそ15坪から72坪)の住宅が軽減の対象です。
評価額から最大で1200万円まで控除されますので、1200万円×3%の36万円が軽減されます。
固定資産税は50㎡~280㎡(約84坪まで)が対象で、120㎡までの評価額が、半分に減額されます。
独立した生活が出来る間取りと認められれば税金の軽減を受けられる
2世帯住宅で、お互いに独立した生活が出来る間取りは、それぞれの世帯で税金が控除されます。
不動産取得税は、最大控除額が1200万円×3%×2世帯分ですので、72万円軽減されます。
固定資産税もお互いの世帯で半分になりますので、かなりの税金の負担が減ります。
玄関一つでも、軽減できるプランがある。
玄関一つの共有型2世帯でも、独立されていると認めらるプランもあります。
玄関が2つの分離型で、中で行き来が出来て独立性があると認められるプランも控除が受けられます。
これは、各自治体によって違うのでしょうが、概ねキッチンやトイレがそれぞれあって、扉で区画されている場合です。
(ちなみに、札幌市では、区画される扉は鍵付きの開き扉と言われています。)
次の章では、玄関2つの場合はどうなのかをお伝えします。
玄関二つは割高な建築費になるプランがある。
そんなことしないで、玄関2つ作って、中で行き来しないプランなら良いのではないかと思われる方もいるかもしれません。
ところがポーチや階段などが共用されるようなプランだと、住宅ではなく、アパートなどの共同住宅という建築基準法の規定になります。
共同住宅の扱いになると防火規定や避難規定など厳しくなるので、建築費が数百万円上がってしまいます。
また住宅ローンは借りられなくなる可能性が出てきます。
私は2世帯住宅の依頼で、要望を聞いた際、税金の軽減が受けらなく、共同住宅扱いになりそうな時は、これらのことを、ご説明されていただいています。
税金のことを知らない設計事務所や建築基準法をあまり知らない営業マンもいます。
「税金の安くなるプランってありますか?」とか聞いてみるのも良いかもしれません。
ちょっとのことで税金で損をしたり、無駄な建築費を支払うのはもったいないことですからね。
*画像は、以前、役所でもらった1個の建物で2個の住戸とみなせるかが分かる事例集です。
いろいろなパターンがあり、これで判断しているようです。
その2に続く。
2世帯住宅で損をしない具体的な間取りは、その2に掲載しています。
https://lifehome-sekkei.com/index.php/2018/12/08/two-family04/
参照
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