新型コロナウィルスが、猛威を振るい始めています。
先日、定期健診で病院の待合室にいたら、近くの初老の男性が友達らしき人を見かけて、「どうしたの?」と話しかけ「ちょっと、熱があって」との返答に、冗談ぽく「新型コロナウィルスじゃねえの」と言ったとたん、待合室中の人が、その会話の2人に振り向いて、にらんでいました。
今は、冗談は通じない状況ですね。
今回は、過去に建てていただいたお医者様の家で、共通した要望が、病気対策になるかもしれないのでお伝えします。
目次
1、医師の建てる家は、病気対策に有効
2、汚れた空気入れていませんか?~健康な住まいの条件
3、まとめ、体と家を清潔に保つことが大切
~お金持ちの家の特長も同じ
1,医師の建てる家は、病気対策に有効
病気対策には、うがい、手洗い、咳エチケットと言われています。
新型コロナウイルス感染症に備えて ~一人ひとりができる対策を知っておこう~
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html
(1)医療関係者の注文住宅の間取りでは、洗面台が多い
・寝室近くに洗面化粧台
洗面室(ユーティリティー)と離れた階に、寝室がある場合、洗面化粧台を寝室と同じ階に設置を望まれる方が多いです。
これは病気予防に手洗いは有効なので、良いかもしれません。
トイレにある手洗いカウンターだと、しっかり洗えないとのことです。
(確かに手首まで洗う、正しい方法だと、トイレの手洗いのボウルでは小さいかもしれませんね。)
また、病気になった際、歯磨きなどで、わざわざ階の移動しなくてすむからとも、お話されていました。
・玄関の近くに、洗面化粧台か洗面室が望ましい
家から帰ってきてすぐ、手が洗える洗面室がある間取りも要望が多いです。
間取り的に、玄関から離れている場合は、玄関ホールに洗面化粧台を設置されたりします。
3階建てで、1階玄関で、2階か3階に洗面室があるプラン設計で、1階に設置パターンもあります。
場合によっては、1階玄関、2階洗面所、3階寝室だと3台設置されることもあります。(少ないですが)
洗面化粧台が複数あるのは、お医者様の間取りの特長かもしれません。
手を洗うのが習慣化されているのでしょうね。
(2)トイレは少し広め
・バリアフリーの車いす対応の間取り
将来の車椅子の生活に対応できるよう、トイレや廊下を広めにして、ドアは引き戸の要望も多いです。
将来、ホームエレベーターが付けられるように、最初から間取り対策(設置スペースの位置)と電気設備の動力配線も付けられる方も多いです。
(将来、どんな体の動きになるか想像しやすいのでしょうね)
・トイレは、掃除しやすい空間に
車いす対応で広めのトイレを望まれますが、トイレの掃除のしやすさも望まれます。
手の届きずらいタンクの後ろ側の空間が、掃除しやすいかなどもチェック対象になります。
また、壁や床なども、ふき取りやすい建材を望まれます。
TOTO https://jp.toto.com/products/tile/hydrocera/wall/index.htm
・リラックスできる小上がりなど畳の部屋
意外と多いのが、畳の部屋です。
リビングのコーナーに小上がりや、小さくても良いので和室が欲しい要望があります。
家にいる時は、ごろっとに横になりたい方が多いかもしれません。
(お医者さんでない方も横になりたい方は、多いですが(笑))
リラックスするのは体にも良いかもしれません。
大建工業 https://www.daiken.jp/
・書斎、書庫がある間取り
これは、病気予防に直接関係ないかもしれません。
ご職業柄必要なの部屋なのかもしれませんが、書斎と書庫は、ほぼ設置されます。
少しでも本を置きたいと、業務用のスライド式の本棚を付けられた方もいらっしゃいました。
打合せしてて思うのは、すごく勉強されている方が多いと思います。
頑張ってるお医者さまがいるので、日本は世界で一番の長寿国になったのですね。
以上、間取りから病気の対策のことを書いてみました。
続いて、病気にならない為の、住まいのことも書いてゆきたいと思います。
2,汚れた空気入れていませんか?~健康な住まいの条件。
(1)健康に過ごすには、建物が重要です。
・換気に気を付ける。換気システムの掃除を忘れずに
室内にたまった汚れた空気などがあると、病気になりがちです。
空気を入れ替える24時間換気システムは、スイッチを切らずに、入れっぱなしが原則です。
新築の設計の場合、部屋の給気と排気の位置関係が悪いと効果を発揮しません。
離れているのが理想です。(但し、ベットのそばは避ける)
また、給気などの空気の取り入れ口や、排気する口など汚れていると、汚れた空気を吸うことになるので、フィルター掃除などして清潔に保ちましょう。
*機種によって掃除の仕方は変わります。
メンテナンスのやり方が分からない場合は、建築された会社かメーカーにお問い合わせください。
・湿度調整にも気を付ける
湿度が高いと、カビの原因になり、体に良くありません。
また、部屋が乾燥すると、のども乾燥して病原菌が吸着しやすくなると言われています。
また、湿気は、人間の体にもよくありませんが、建物にも腐らすなど良くありません。
(2)高齢の家では乾燥気味に、子供のいる家は高い湿度に。
・加湿器のカビも注意
北海道は特に、全室暖房のセントラルヒーティングは、家が乾燥気味になりがちです。
以前、高齢の方の家に行ったら、入った瞬間、目から喉から乾いたことがありました。
お子さんの多い家庭では、逆に洗濯物が多くなりがちで、湿度が高くなる傾向にあります。
(こちらはメガネが一気に曇る(笑))
湿度計を見て、加湿や除湿など必要な対策が必要です。
ちなみに加湿器のカビも注意が必要です。
・寒い部屋を作らない(北海道は全室暖房が基本)
体が冷えると、免疫力が落ち、病気になりやすいと言われています。
その為、私の住んでいる北海道札幌では、暖かい家が必要で、高気密、高断熱、全室暖房が必須になっています。
人のいない部屋も何故暖めておくかというと、大きな温度差があるとヒートショックと言われる現象が起きる為です。
温度差が激しいと、血圧が上下動して、心臓や血管に悪いとされています。
その為、人が普段いない、廊下や部屋も大きな温度差が出ないように、暖房を入れておく必要があります。
以上のほかにも、「自然素材を使う」や「明るい空間」「しずかに寝られる部屋」など、健康にかかわる住まいの設計に関わることは多くあるかと思われます。
3,まとめ
体と家を清潔に保つことが大切
・お金持ちの家の特長も同じ
病気対策に大切なのは清潔感のある暮らしです。
お医者様の家の、洗面台の多さも、トイレの掃除のしやすさも、体を清潔に保つことだと思います。
部屋が埃まみれだと、病気になりがちです。
以前、お金持ちの家は、きれい好きが多いと以前ブログに書きましたが、病気をしないことが一番の財産なのかもしれませんね。
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最後までブログお読みいただきありがとうございました。
皆様の住まいが、より良くなり、楽しく幸せに暮らせますように。
ブログを書いてる設計士のプロフィール
・ブログを書いている設計士の紹介
田中昭臣(たなかあきおみ)1級建築士、宅地建物取引士
建築設計事務所「ライフホーム設計」代表
*注文住宅の主としたハウスメーカーで設計を経験し独立。
(建築実績100棟以上、現在も月に2,3棟の設計業務に関わる)
貴方の想いをカタチに、一緒に作る住マイルな住まいを目指しております。