今回も引き続き、最近人気のあるスッキリした玄関のブログです。
目次
1,玄関は使い勝手が良いのがが人気
2,シューズクロークには2つのタイプがある
3,後悔しないウォークスルー型の間取りのポイント
4,いろいろな失敗しない玄関収納のポイント
5,最後に
1,玄関は使い勝手が良いのがが人気
・見栄えする玄関から、使い勝手の良い玄関へ
以前は、玄関は家の顔と考えられ、「広く、格式高く」という要望が多く、注文住宅で間取りを作る際に「どれくらい広さが必要ですか」と聞いていました。
最近はコートやベビーカーなど収納できる、使い勝手の良い間取りを望まれるようになってきました。
2,シューズクロークには2つのタイプがある
・シューズクローク(シューズインクロゼット)は、2つの動線のタイプがある
玄関の収納部屋はシューズクローク(SC)シューズインクロゼット(SIC)土間収納などがあります。
前回ブログ参照 https://lifehome-sekkei.com/index.php/2020/07/28/entrance/
また、それらは、ウォークイン(行き止まり)かウォークスルー(通り抜けられる)の2つのタイプに分けられます。
ウォークスルータイプは、2ウェイ(2way)式とも言われています。
・ウォークインタイプのメリット
ウォークイン型の特長として、収納が多くできるというメリットがあります。
同じ広さのウォークスルー型と比べ、人が移動するスペースも収納に使えるからです。
・ウォークイン型のデメリット
収納が多く入れられるので、物を詰め込みがちになることです。
また、ウォークイン型は、物を取りに行くのに玄関で靴を履かなければなりません。
その為、取りに行くのが面倒になり、玄関の床に2,3足と置きがちになります。
気を付けないと靴であふれてしまいます。
玄関スペースに余裕があれば、靴を何足か入れられる小さめの下駄箱を置くことが良いかと思われます。
・ウォークスルー型は、来客用と家族(ファミリー)用と2つ玄関があることが多い
ウォークスルー型は、シューズクロークを通って室内に入る動線の間取りです。
その場合、「メイン(来客用)玄関」と「サブ(家族、ファミリー用)玄関」と2つに分けてる家が多いです。
家族は、シューズクローク内にあるサブ玄関で靴の脱ぎ履きします。
その為、メイン玄関には家族の靴が無い為、来客者には玄関がスッキリ見えます。
・ウォークスルー型のデメリット
ウォークスルー型は、家族でファミリー用玄関で靴を脱ぎ履きするルールが守れるかがポイントになります。
また、ウォークイン型と同じ収納量をキープしようと思うと、広い面積が必要になる点です。
厳寒な玄関で、兄弟喧嘩(げんか)(笑)
3,後悔しないウォークスルー型の間取りのポイント
・来客からシューズクロークが見えない動線計画を
来客用玄関に靴がなくスッキリ見えても、家族用玄関の靴が見えては何にもなりません。
来客の動線から、シューズクローク内が見えない間取りの工夫が大切です。
・動線が重なる場合は、ドアなどで目隠しが必要
間取りで来客の動線から家族用玄関が見える場合は、目隠しや建具(ドア)で隠す必要があります。
ドアを引き戸などにしておくと、普段は開けっ放しにしておいて、来客時だけ閉めるようにすれば同じ効果が得れられます。
間取りで開き戸や折れ戸しか設置できない場合は、邪魔にならない開き勝手を考えておかないとなりません。
・ファミリー用玄関と車庫と連結させる
組み込み車庫やガレージを置くの場合、ファミリー用玄関と接続させると、出かける際にわざわざメイン玄関を通らず車に乗れます。
欧米で見かける、車庫付きの家で見かける間取りになります。
通勤などで、車を利用することが多い家庭向きです。
ちなみに冬の北海道札幌だと、雪にあたらず車庫に行けて便利なので、私の設計では近年多くなってきた間取りです。
ちなみに、「メインの玄関」と「サブ(車庫へ行くファミリー用)玄関」のカギを同じものにすると、2つ鍵を持たなくて済むので便利です。
注文住宅で新築される際に、ハウスメーカーや工務店に頼むと、玄関ドアメーカーで同じものを用意してくれます。
鍵(Key)が、キーポイントです(笑)。
・2つ道路に面している敷地の場合、ゲスト用とファミリー用と離す間取りも
角地など2つの道路に面した敷地の場合、来客用と家族用と接続させない間取りも考えられます。
ひとつの道路が交通量の多い広い道路で、車が入れずらい場合は、狭いほうの道路からの方が入れる方が楽な場合があります。
その場合、広い道路側にメイン玄関(来客用)を設け、狭い側に車庫と家族用玄関を設ける間取りにすることもあります。
クツをキレイにそろえると運がよくなるらしい。
4,いろいろな失敗しない玄関収納のポイント
・シューズインクロークが出来ない場合は、造作収納も視野に入れる
シューズインクローク(SIC)や土間収納などは、どうしても面積が必要になります。
敷地の関係などで収納部屋が作れない場合は、造作でオリジナルの玄関収納で対応することも出来ます。
扉は室内ドアを利用し、内部は収納したいものに合わせて棚や傘立てなどを造作します。
我が家の造作の玄関収納
棚は可動出来るようになっているので、靴の大きさに合わせて間隔を変えられます。
・建材メーカーの収納プランも参考に
建材メーカーでもセミオーダーで作れる商品も出しているので、それらを利用したり、参考にする方法もあります。
パナソニック https://sumai.panasonic.jp/interior/shuno/cloakbox/concept02.html
・玄関収納は、自分の生活スタイルに合わせたもの
最近、人気のあるシューズクロークが中心のブログでしたが、自分の生活スタイルに合わせた間取りにすべきです。
ウォークスルー型が人気でも、来客がそんなに多くない家では、来客用玄関スペースがもったいないかもしれません。
また、車椅子のことを考えれば、逆にオーソドックスな広めの玄関の方が便利だったりします。
・成長にあわせられるものにしておくのも良い
靴の棚を可動式にすると、靴の大きさに合わせて移動できるので便利です。
コート掛けを玄関収納につける場合は、子供用のコート掛けなど低い位置につけると便利です。
その場合、大きくなった際に、子供用のコート掛けを外せるようにしておくと邪魔になりません。
・シューズクロークに入れるものを、具体的に工務店に伝える
靴を多く持ってる家庭も多いと思います。
そんな場合は、注文住宅の間取りを作る際、ハウスメーカーや工務店に、「靴30足、ブーツ、長靴10足が入る玄関収納が欲しい」と、具体的な数字で相談したほうが設計士は考えやすくなります。
そのほか、「冬の防寒着が6着分欲しい」「ベビーカー置き場が欲しい」など入れたいものを伝えると、よい間取りになると思います。
腕の見せどころかもしれません。
なんか怪しげな設計士さんなら、当事務所にご相談くださいませ。
5,最後に
最近流行りの住まいの収納のひとつ「シューズクロゼット」を書いてみました。
先日、ウォークスルーとウォークインが組み合わさった、ハイブリットな玄関収納という間取りを作りました。
ファミリー玄関の中に、シューズインクロークがあるイメージです。
組み合わせてみるのも面白いかもしれません。
でも流行りだからと言って無理にシューズクロゼットにする必要もないかもしれません。
どのように暮らしてゆきたいか考えて、自分たちに合ったものを選んでいただければと思います。
(迷われてる際は、設計士に相談してみるのも手です。)
当設計事務所では、新規プランのほか、ハウスメーカーや工務店の間取りにアドバイスする「セカンドオピニオンサービス」(全国対応)もやってます。(初回相談は無料)
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(←CMでした。(笑))
ライフホーム設計の設計士が書く、関連のブログもどうぞお読みください
https://lifehome-sekkei.com/index.php/blog/
・欧米と日本の玄関の違いは
・玄関からファミリークロゼット、ランドリールームをつなげる間取り
・玄関そばにあった方が良いものは?
・多い衣類の収納方法とは
・玄関ドアで人気なスマートキー
・最近はやりのファミリークロゼットのデメリットは?
・もう一度、パート1を読む
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最後までお読みいただきありがとうございました。
皆様の住まいが、より良くなり、楽しく幸せに暮らせますように。
ここからは設計事務所のCMです。(特に興味ない方は読まなくても良いです。)
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