失敗、後悔しないハウスメーカーや工務店の選び方
家を建てるにあたって、心配事の一つに、工事で手抜きをされるのではないか、ということがあります。
そうならない為のポイントの一つに、建ている現場を実際に見ることがあります。
これは失敗、後悔しない、住宅メーカーや工務店の比較や選び方に比較するのに有効です。
一戸建ての注文住宅を新築する場合の、現場に行って見るポイントを設計士としてアドバイスしたいと思います。
目次
1,現場を見極めるポイント
2,住宅会社を見極めるのには現場を見るのが一番
3,ハウスメーカー工務店を決めるそのほかのポイント
4,同じ建築価格や坪単価であれば、現場のきれいな方を選ぶ
1,現場を見極めるポイント
・大手住宅メーカーは、下請けに工事を任せていることが多い
建設業法上、下請けの工務店や建設会社に、一括で仕事を丸投げさせることは、禁止されています。
でも、大手ハウスメーカーは、丸投げに近い形にしないと数をこなせません。
工事を請け負った会社にも現場担当(監督)はいます。
でも、受け持つ棟数が多いと、なかなか現場に行けないのが現状のようです。
そこで、下請け会社に、任せっきりになっていることが多くなるようです。
現場監督さんが、あまり来ないと監理は甘くなりがちです。
気になる住宅メーカーに、「週にどれくらい監督さんは現場に来ますか?」と聞いてみましょう。
「ほぼ、毎日」という回答なら、問題ないハウスメーカーですね。
(出来れば営業マンでなく、直接、住宅メーカーの監督さんに)
2,住宅会社を見極めるのには現場を見るのが一番
・建物で大切なのは、仕上がってしまうと見えなくなる壁の中とか土の下。
建築は、型枠、鉄筋、大工、断熱など工種が細分化されていて、それらを現場担当が毎日監理するのがベストです。
大切なのは、仕上がってしまうとわからない壁の中の柱や梁などの構造。
土の下の基礎です。
北海道札幌などは、断熱の入れ方などは重要でしょう。
・分からなくてもいいから現場を見てみる
気になる住宅メーカー会社や工務店など何社かあれば、近くのやっている現場を教えてもらいましょう。
見比べてみると、比較でき、わかってくる部分がでてきます。
・最初の見るポイントは現場の清潔さ
見に行ったら何を見ればよいでしょう。
きっと鉄筋の太さとか柱の大きさなどは最初は分からないと思います。
でも、現場がキレイかどうかはわかると思います。
ゴミが落ちている。たばこの吸い殻がある。
(大手ハウスメーカーは、敷地内禁煙です。)
ゴミ箱が満杯であふれている。工事看板がない。仮設トイレの設置が雑。
などなどあります。
汚いのは、管理されてない場合が多いです。
・見るのは、土日でも大丈夫。
平日も見れれば一番ですが、土曜、日曜の買い物帰りでも十分です。
出来上がってゆく様子がわかります。
現場に人が居ないほうが、ゆっくり見れるかもしれません。
(敷地の中は、勝手に入ってはいけません。危険ですし、他人の敷地です。通報されたら捕まります。)
・日曜に騒音たててやってる会社はトラブルになりやすい
日曜日は、近所迷惑になるので、現場は休みが多いです。
でも、ガンガン騒音まきちらしてやってるところが、あるかもしれません。
建築中、近隣トラブルになる可能性があります。
自分の家の周りに、トラブルが起きそうな人がいる場合は、そういう会社はやめておいたほうが無難でしょう。
ちなみに、土曜と祝日は現場は工事を行っている場合は多いです。
・土砂降りの雨の中のコンクリート打ちはダメ
比較的、コンクリート打設(生コン打ちの工事)は土曜日が多いです。
コンクリートの養生(固まる)期間に、日曜日を挟むと、工事を休む日数が少なくて済むからです。
もし、土砂降りの雨の中、コンクリート打っている会社があったら、やめときましょう。
生コンのオーダーは前日までキャンセルできますが、当日は出来ない場合が多いです。
天気予報が晴れで、突然の雨なら少し許せますが、前日から大雨の予報の中で、やっているのは完全にアウトです。
また、北海道であれば厳寒期や大雪の日に、テントやジェットヒーターなど採暖(暖房)なしも危ないかもしれません。
・何回か足を運べば、何か見えてきます。
現場も何回か見ると、わかる部分があります。
見るのは、車の中から、1,2分でも良いです。
それぞれの会社の、傾向が見えてきます。
柱の太さや、働いている人の様子などから、感じられるところもあるかと思います。
3,ハウスメーカー工務店を決めるそのほかのポイント
・構造見学会をやらない会社
完成現場見学会を、開催している会社は多くあります。
構造見学会を、全く開催していない会社もあります。
頑丈構造をうたってる会社だと、見せたがるはずです。
そういうところは、少し怪しいですよね。
チェックしてみましょう。
・モデルハウスより実際の現場の方がよくわかる。
モデルハウスは、豪華で大きい住宅ばかりです。
一般の人がどんな建物を、建てているのかが分かってきます。
自分たちの、イメージも、つかみやすいかと思います。
・大工さんに聞いてみる
職人さんや大工さんは、どちらかというとシャイな人も多く、知らない人とあまり口をきく人は、少ないかもしれません。
棟梁さんっぽい人や感じのよさそうな人がいたら、元請け会社ってどういう会社かを、聞ければ一番です。
大工さんは、正直な人が多いので、「現場監督さんって毎日来てますか?」と聞いたら、うそを言わずに、答えてくれると思います。
・契約後は建築中は現場の写真を撮っておいてもらう。
遠隔地の人で、現場見れないので、写真撮っておいて、引き渡しの時にもらえませんか、と言うことがありました。
スマホで撮って送れるので、ほぼ毎日送っていました。
とても喜んでくれました。
家を建てる際には、頼んでみるのも、良いかもしれません。
良いところばかり、写してくるかもしれませんが、何十枚にもなるはず。
隠し通すことは、難しいでしょう。
4,同じ建築価格や坪単価であれば、現場のきれいな方を選ぶ
建築現場を見るのは、住宅展示場のモデルハウスを見て巡るより、面白くないかもしれません。
でも、工事会社を知る上では、現場を見るのは有効な手段だと思います。
もし、同じくらい仕様で建築費や坪単価のハウスメーカーや工務店であれば、きれいな現場を選ぶ方をお勧めします。
過去に路線バスの運転手さんが、毎日通っていたバス停の前で建てられてた現場が気に入って建てられたことがありました。(だいぶ前ですが)
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最後まで、お読みいただきありがとうございます。
建てようと思っているハウスメーカーや工務店の現場は見てみるべきです。
最初は分からいかと思いますが、何度か足を運んでいるうちにカタログにはわからないことがあるかと思います。
ご参考にしていただければと存じます。
皆様の住まいが、より良くなり、楽しく幸せに暮らせますように。
・ブログを書いている設計士の紹介
田中昭臣(たなかあきおみ)1級建築士、宅地建物取引士
建築設計事務所「ライフホーム設計」代表
間取りの悩みをスピード解決する「住マイル設計士」
*注文住宅の主としたハウスメーカーで営業設計を経験し独立。
「一級建築士としての建築知識」と「税金や融資、登記や不動産の知識」も併せ持つ設計士です。
貴方の想いをカタチに、一緒に作る住マイルな住まいを目指しております。
あなたと一緒に、人生(ライフ)が楽しく幸せになる家(ホーム)を設計したい、という思いを建築士事務所名「ライフホーム設計」にしました。
一戸建て、新築、建て替えの間取り設計は、「ライフホーム設計」で
SUUMO(スーモ)カウンターと同じ個別相談です!(初回相談は無料)
・北海道札幌の設計事務所「ライフホーム設計」のこと
あなたの「思い」を「かたち」に「一緒に作る」注文住宅。
対話を大切し、住みやすい間取りのデザイン住宅を作ります。
注文住宅で100棟以上の建築された家の設計、営業の経験のある、一級建築士がお手伝いいたします。
北海道の札幌近郊の江別、北広島、恵庭、千歳などの一戸建て、新築、建て替えの平屋建て、二世帯住宅など間取り設計の依頼は、「ライフホーム設計」で個別相談を!(初回相談は無料)
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新築プラン設計のほか、ご自分で書いたプランや工務店からの図面などお持ちの間取りへのアドバイスや診断を行う「セカンドオピニオンサービス」(全国対応、電話メール等)もやってます。
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