人間にとって暮らしやすい住まいが、愛犬や愛猫にとって危険なことがあります。
今回のブログは、家族の一員でもあるペットとケガをしずらく、共に安全に楽しく暮らせる住まいについてです。
目次
1,内装編
(1)滑りずらく掃除しやすい床材は
(2)カーテンとブラインド
2,設備編
(1)感電させないには
(2)人とのすみわけ。小上がり、キャットウォーク
(3)人のいない昼間にはエアコン
(4)玄関前に足洗いとスロープ
心が通じ合う、楽しいペットライフを
先に前回の「ペットと、安心して楽しく暮らせる、住まい設計、1~間取り編」をお読みになりたい方はコチラをクリック。
1,内装編
(1)滑りずらく掃除しやすい床材は
・ペット用の床フロア材
愛犬や愛猫が床で滑って、股関節の脱臼などは、良く聞く話です。
滑りづらいペット用のフロア材なども出ていますが、使用されたユーザーの方に聞くと、「完全に滑らないわけではないが、少しは良いかな」とのことでした。(各メーカーから出ています)
大建工業 ワンラブフロア
https://www.daiken.jp/product/detail/floor/10100021.html
コーティング剤もでていますが、今のフローリングは、ノンワックス(ワックス掛けのいらない)加工になっており、これに一度ワックスを掛けるとノンワックスに戻らない為、全部の床を塗らず、一部分試し塗りをして、効果を確かめてからの方が無難です。
・おしっこの掃除には目地の本数が大切
フローリングも、目地が少ない幅広タイプの方が、おしっこ等の染み込みが少なくなり、掃除はしやすくなります。
同じメーカーの商品でも、溝の本数が違う。
・タイルは、掃除もしやすい
大判の室内用のペット対応のタイルを使用したこともありましたが、使用されたユーザー様のお話ではワンちゃんは歩きやすかったようです。
タイルの床は、人間には少し硬く、冷たい感じですが、床暖房にしてソファーの周りは置き敷きのラグカーペットを敷いていました。
タイルは水洗いできるので、掃除もしやすく清潔な部屋になります。
ただしフロアー材同様、タイルの目地が多いほど、おしっこ被害があるので、大判のタイルの方があるので被害は少なくなります。(タイルは10cm角、20cm角、30cm角など大きさがあります。)
LIXIL 「ペットおすすめ床タイル」
このほか、洗えるタイル状のカーペットもお勧めです。
これだと、リフォームでも使用できます。
(2)カーテンとブラインド
・カーテンより木製ブラインド
風で揺れるカーテンは、猫たちにとって良い遊び道具になります。
被害がを少なくさせるには、ブラインドの方が望ましいかもしれません。
2,設備編
(1)感電させないには
・コンセントは高めの方が望ましい。コードも配慮を。
電気は動物たちにも危ないものです。
また、おしっこを壁にかけるマーキングすることもあります。
コンセントを少し高めの位置の方が安心です。
コンセントが高い位置にあるのは、高齢者や掃除機の際には楽です。
・延長コードを使用しない,コンセントの電気配線も大切
電気コード類も、引っ掛けられないように、気を付けたほうが良いです。
あらかじめ、タコ足や延長コードを使用しないコンセントの数や位置を、注文住宅であれば、設計段階から考えておいた方が良いです。
(2)人とのすみわけ。小上がり、キャットウォーク
・臭いの付きやすい畳の部屋は、段差をつける
和室など、傷や、臭いの付きやすい畳の部屋も、出来れば入って欲しくない空間です。
その場合は、小上がりなど、はっきり段差を付けるなど分けたほうが、しつけもしやすいです。
・キャットウォークは、後で変更できる下地にしておく
猫を飼われている方で、部屋にキャットウォークや階段状の段(棚)を作って欲しい要望もあります。
作った棚から降りられなくなったり、高齢化で段差がきつくなることがあります。
段差や位置が、変更できるような壁の下地を、入れておく方が良いです。
(3)人のいない昼間にはエアコン
・昼間、留守がちならエアコン
私の住む北海道札幌は最近は暑くはなってきましたが、まだエアコンは必需品ではありません。
でもワンちゃんは体温調節が難しいと言われています。
日中、留守がちの生活環境であれば、夏場のエアコンはあったほうが無難ですね。
特に、一戸建てで暑くなりがちな2階や3階のリビングで飼われている方は必要だと思います。
(4)玄関前に足洗いとスロープ
・玄関前に足洗スペースがあると便利
玄関前に、散歩から帰ってきて足を洗うスペースが広くあると楽です。
外部にお湯も出せる設備があると、便利です。
(ただし、北海道など寒冷地では、給排水設備会社からダメと言われる可能性はあります。
冬場の水抜きがうまくいかずにトラブルになることを嫌がるかもしれませんので、確認が必要です。)
また、雨などの時に、玄関の中で、体が拭けるスペースがあると楽です。
・玄関ポーチにスロープ、高齢者の車いす対策にも
前回の間取り編でも書きましたが、階段はワンちゃんは、足を滑らしやすいので、勾配を緩やかにするなどが必要です。
以前、若い、犬を飼われてる方は、新築時、自分たちも年を取った将来のことも含めて、玄関ポーチに車いすでも使えるスロープを付けられました。
*参照「ペットライフ」と意外と共通点の多い、高齢者対応の注文住宅の設計のブログ。https://lifehome-sekkei.com/index.php/2019/02/06/plan-8-2/)
心が通じ合う、楽しいペットライフを
今回は、愛犬、愛猫の、家でのトラブル対策を中心に書かせていただきました。
でも一番は、心が通じ合う、楽しい暮らしになることだと思います。
今回のブログが、楽しいペットライフの生活に、少しは参考になりましたなら幸いです。
(性格などによって違うと思いますので、その際は当設計事務所にご相談を。ここをクリック)
最後まで、お読みいただきありがとうございます。
皆様の住まいが、より良くなり、楽しく幸せに暮らせますように。
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田中昭臣(たなかあきおみ)1級建築士、宅地建物取引士
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*注文住宅の主としたハウスメーカーで設計を経験し独立。
(建築実績100棟以上、現在も月に2,3棟の設計業務に関わる)
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