ファミリークロゼットのブログの最終章です。
今回は「ファミクロを設置するのにとても大切なこと」と「間取りの実例」を中心に書いてゆきたいと思います。
ファミリークロゼットの基本的なことをお読みになりたい方は、パート1、パート2からお読みいただければと思います。
目次
1,重要~話し合いが無いと失敗する
2,注文住宅の間取りの注意点
3,間取り図実例~組み合わせたハイブリット式間取りが人気
4,よもやま話
5,まとめ
1,重要~話し合いが無いと失敗する
①大切なことは、まず家族で話し合うこと
ファミリークロゼットは、家族全員が使用する部屋になります。
そのため、事前に家族全員と話し合うことが必要になります。
これが最も重要なことになります。
なぜファミクロを設置したいのか、メリット、デメリットを説明し、了解を得ることが大切です。
メリットはパート1を参照ください
https://lifehome-sekkei.com/index.php/2024/09/29/family-closet/
②目的を決める
まずファミクロの設置する目的を決めます。
「まとめて収納して家事を楽にしたい」「汚れた服のまま2階に着替えに行きたくない」などです。
ファミクロを「家事を楽にしたい」「帰宅してすぐ着替える」ことが目的であればのであれば、洗面所近くにしてよいかなどを提案して了解を得るなどをします。
③活用方法を決める
ファミリークロゼットで収納以外に、中で着替える、アイロンかけなどの活用方法もあります。
そういう活用法もしたいのならそのことも話し合います。
話し合いで「着替えを自室でしたい家族が多い場合」や「2階で洗濯物を乾かす場合」などは、2階の自室に近い位置の間取りでよいかなどを決めてゆきます。
活用方法に合わせて、間取りもウォークスルー型やウォークイン型が良いかも話し合うとよいかもしれません。
ウォークイン型などの説明はパート2を参照ください
https://lifehome-sekkei.com/index.php/2024/10/31/closet-room/
④「全部の衣類」をファミクロに入れるかを決める
ファミリークロゼットには、すべての衣類を入れるかを家族で話し合います。
たとえばあまりファミクロを広くしたくない場合は「季節もので使わない服や大事な服は自室にする」かなどを提案します。
⑤入れてはいけないものルールも
ファミリークロゼットで失敗後悔する例として、使っているうちに衣類以外も入れてしまい、最後にはモノがあふれて納戸のようになってしまうことがあります。
カバン類はよいとか、持ち込むルールを作りをした方が良いかもしれません。
⑥反対した家族がいた場合は,無理に進めない。
ファミリークロゼットの良い点は家事動線が短いことですが、プライバシーが保ちずらいデメリットがあります。
そのため、家族で話し合った結果、反対されるケースもあります。
その場合は、無理に進めようと思わず、計画を見直したり、折衷案を出して進めてゆくようにします。
⑦計画変更や折衷案の例
年配者や年頃のお子様がいる場合は、理解されなかったりや反対もあるかもしれません。
その場合の解決の参考例をお伝えします。
・親が反対の実例
以前、母親と娘夫婦家族でファミクロは、お母さんは嫌だということがありました。
お母さんの寝室は1階にし、自分だけのウォークインクロゼットを設け、娘夫婦家族は2階にファミリークロゼットを設けた間取り計画に切り替えた場合がありました。
・思春期のお子様のいる家庭での実例
ファミリークロゼットで失敗が多いのが、思春期のお子様が、ファミリークロゼットを設置したが、使わなくなるケースです。
お嬢さんが反対された場合は、その理由の大切な服や下着類などは、自分の部屋にクロゼットをで保管する折衷案で進められたことがありました。
⑧ファミクロのスペース決めを行う
ファミリークロゼットの各自の広さを決めてゆきます。
広さの決め方は、パート2にも書きましたが、現在お持ちの衣類に将来増えそうな分を加えて出してゆきます。
普通はだいたい一人当たり0.75畳から1畳なので、4人家族は3畳から4畳くらいが衣類スペースです。
このほか通路分として、この広さに半分くらいの広さ(1.5畳から2畳)を足します。
4人家族だと4.5畳から6畳くらいが目安です。
女性の場合は少し広めのほうが良いかもしれません。
また着替えをファミクロ内でする場合は、同時使用のこともあるのでやや広めにしたほうが良いかもしれません。
詳しくはパート2をどうぞ
2,注文住宅の間取りの注意点
・換気を確認する
ファミクロは、たくさんの衣類を収納する場所ですので換気対策が必要です。
ハウスメーカーや工務店に換気がなされているかを確認しておきます。
24時間換気が基本です。
・将来のことも考えておく
将来、家族構成が変わることがあります。
その際にファミクロが必要なくなることもあります。
子どもが成長して家を出たときは、書斎などに活用したい場合は、コンセントなどを設けておくとよいかもしれません。
3、間取り図実例~組み合わせたハイブリット式間取りが人気
パート1、パート2を含めて、いままで説明したことを実際の間取り図を使って、説明いたします。
①生活動線と家事動線もよい間取り
ファミリークロークが玄関、洗面、浴室にそれぞれに近い間取りは、要望も多く、人気もあり満足度も高いです。
これは、今までご説明したメリットがあるからです。
下の実例図をご覧いただき、メリットを説明いたします。
ファミリークロゼットが洗面室及び玄関の近いと、部屋は汚れず、帰宅後すぐくつろげて、さらに家事も楽になります。
また、上の参考図面はキッチンと洗面も近いので、家事がさらに楽になっています。
このほか、参考図面は玄関横のシューズクロークを通過してファミリークロゼットに行ける生活動線になっています。
汚れた服で帰ってきても、玄関から浴室に行けて、入浴後はファミリークロゼットですぐ着替えられます。
②2階に洗濯干しとファミリークロゼットがある間取り
2階に洗濯干しスペースやバルコニーがある場合は、ファミリークロゼットに近いほうが洗濯物を運ぶ距離が短くて、家事は楽になります。
4,よもやま話
①「家族で一番の服を持っているのは?」
一般的には男性より女性のほうが服は多いかもしれません。
奥様が服が多いと、娘さんも多い傾向はあります。
ただ、洋服の量は老若男女問わず、まちまちです。
ご主人のほうが、奥様より服が多いことは結構あります。
②「断捨離でクロゼットがガラガラに」
物が捨てられない家族がいると、服の量も多くなります。
まわりの家族から「ちょっと捨てたら?」と言われても、捨てられない人は捨てられないようです。
ただ、中には、お建て替えで仮住まい先が狭いので、服を断捨離された方もいらっしゃいました。
新居に移られてからも、あまり服を買わなくなったそうで、ファミリークロゼットは、ゆとりのある空間のまま生活されているそうです。
5,まとめ
ファミリークロゼットは、最近人気で流行りの間取りです。
過去にもありましたが、要望の割合はここ数年で増えました。
ファミリークロゼットは家族のライフスタイルに大きく影響します。
ぜひ家族全員で話し合い、ファミリークロゼットの使い方を決めることをお勧めします。
このほか関連ブログも参考にどうぞ
・家族の間取りの要望をまとめるコツは
・欧米では洗濯物は外に干さない
・初めて書く間取りで難しいのは階段、人気ブログ
・シューズクロークでも失敗しない
もう一度、パート1から読んでみる。
・パート2
最後までお読みいただきまして感謝いたします。
今回のブログが、みなさまの住まいの参考になりましたなら幸いです。
あなたの住まいがより良くなり、楽しく幸せに暮らせる家が建てられますように。
・ブログを書いている設計士の紹介
田中昭臣(たなかあきおみ)1級建築士、宅地建物取引士
建築設計事務所「ライフホーム設計」代表
*注文住宅の主としたハウスメーカーで設計を経験し独立。
(建築実績100棟以上、現在も月に2,3棟の間取り設計に関わる)
貴方の想いをカタチに、一緒に作る住マイルな住まいを目指しております。
詳しいプロフィールはコチラ
・北海道札幌の設計事務所「ライフホーム設計」のこと
・新築の間取りの設計
あなたの「思い」を「かたち」に「一緒に作る」注文住宅。
対話を大切し、住みやすい間取りのオシャレなデザイン住宅を作ります。
北海道の札幌市近郊のの一戸建て、新築、建て替えの平屋建て、二世帯住宅など注文住宅の間取りのお悩みは、「ライフホーム設計」で個別相談を!(初回相談は無料)
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