注文住宅の間取り、このままで大丈夫? 不満はないけれど少し不安な方へ

 

注文住宅の間取りを見て、
いい感じだと思うけれど、本当にこのままで大丈夫だろうか
と感じる方は少なくありません。

今回は、大きな不満はないけれど少し不安がある方に向けて、
住宅相談で確認できることを、建築士としての経験をもとにお伝えします。

 

1.注文住宅の間取り相談で確認できること

 

間取りに不安を感じるのは珍しいことではありません

 

注文住宅の間取りは、自分たちではよくできているように感じても、
本当に住みやすいかどうかまでは判断しにくいものです。

大きな不満がなくても、
「このままで大丈夫だろうか」
と感じるのは自然なことだと思います。

 

別の建築士の視点で見ると気づけることがあります

 

ハウスメーカーや工務店の担当者、設計士の方も、
もちろん経験をもとに一生懸命提案されています。

ただ、立場や考え方が違えば、見方が少し変わることもあります。

間違っているということではなく、打合せの流れの中では見過ごされやすい点や、
別の視点から見ると気づけることもあります。

別の会社の建築士に見てもらうことで、
今の案の良いところを活かしながら、気になる点を確認しやすくなります。

 

大きく変える相談だけではありません

 

間取り相談では、気になる部分があれば、
大きく間取りを変更することもあります。

ただ、今の間取りの大部分は気に入っているという場合には、
見落としがないかを中心に見ていきます。

今の案を活かしながら、安全性や明るさ、風通し、使いやすさを確認していく。
それも住宅相談の大切な役割の一つです。

最近では、こうした相談を
「間取りのセカンドオピニオンサービス」と呼ぶこともあります。

22152188祖父母と夫婦と子供のイラスト

お施主さんご本人だけでなく、
ご両親に勧められて相談されるケースもあります。

 

大丈夫そうだと確認できることも大きなメリットです

 

間取り相談というと、改善点を見つけるためのものと思われるかもしれません。

ですが実際には、
大きな問題はなさそうだと確認できることにも大きな意味があります。

自分たちでは判断しきれなかった部分について、
プロの視点で見てもらい、
「このままでも大丈夫そうですね」
と後押ししてもらえることで、安心して計画を進めやすくなります。

 

2.注文住宅の間取り相談で見つかる実例

 

実際のご相談では、間取り全体をやり直さなくても、
少し見直すだけで改善できることが少なくありません。

ここでは、そうした実例をいくつかご紹介します。

 

 

ドアの開き方で安全性が変わることがあります

 

以前、東京で建築予定の方から、
「問題ないと思っているのですが、契約が近いので一度見てほしい」
というご相談をいただきました。

拝見すると、2階で階段の降り口に向かって
寝室のドアが開く間取りになっていました。

ドアによる階段から転落の可能性の高い間取り図

 

図面を見ただけでは気づきにくいのですが、
実際の生活を考えると、廊下に人がいることに気づかず勢いよく開けてしまい、
危ない場面につながる可能性があります。

このような場合も、間取り全体を大きく変えなくても、
ドアの開き勝手を変えることで改善できることがあります。
ドアを勢いよく開く人

 

窓の位置や数で明るさや風通しが変わります

 

札幌にお住まいの方で、
なるべく自然光で生活できるよう、明るい家にしたいというご希望で
間取り相談に来られた方がいました。

現行の間取りを拝見すると、
階段まわりの窓の位置が少し活かしきれておらず、
廊下まで光が届きにくいように感じました。

そこで、下図のように窓の位置を少し見直すことで、
階段まわりから廊下へ光が入りやすくなるようアドバイスを行いました。

 

窓を移動すると廊下が明るくなる改善プラン例

また、寝室とクロゼットの配置を入れ替えることで、
寝室を角部屋にするご提案も行いました。

角部屋になると、2方向に窓を設けやすくなり、
より光が入りやすくなります。

さらに、2面に窓があることで風の通り道もつくりやすくなり、
明るさだけでなく換気の面でも改善しやすくなります。

寝室を角部屋に改善した間取り

 

 

間取り図だけではわからないこともあります

 

間取り相談というと、部屋の配置や広さを見るものと思われがちです。

でも実際には建具の高さや開き方、空間のつながり方など、
間取り図だけではわかりにくいことも大切です。

リビングのドアをハイドアにした間取り

 

上の平面図は、札幌にお住まいの方からご相談いただいた間取りです。

このような最近よくあるリビング横の小部屋は、
普段は開けたまま使うことも多いかもしれません。

そうした場合は、3枚引き戸をハイドアにすることで、
空間に一体感が出て、より開放的に感じられることがあります。

 

・一般的なドア高さでの室内パース

一般的なドアの高さのリビングの室内パース

 

・ハイドアの室内パース

ハイドアのリビングの室内パース

 

上の図の室内パースを見比べるとわかるように、
建具の高さが変わるだけでも、部屋の広がり方や見え方は意外と変わります。

こうしたことは、一般の方が間取り図だけを見ても気づきにくい部分かもしれません。

 

 

3.間取り相談は「このままで大丈夫?」を確認するためにも役立ちます

 

「そこは気づかなかった」と言われることがよくあります

 

これまでの経験では、ご相談いただいた方から
「そこは気づかなかったです」
と言っていただくことがよくあります。

実際に、
ダメ出しばかりかと思っていましたが、好意的に見ていただけて安心しました
というお声をいただいたこともあります。

気が付いた人

 

 

気に入っている間取りでも相談する意味はあります

 

今の間取りを大切にしながら、
少し気になる点がないかを整理するだけでも、
その後の安心感は変わってきます。

 

相談しやすい方法を選ぶこともできます

 

まずは、お知り合いに建築士の方がいれば、
その方に相談してみるのもよいと思います。

身近に相談できる方がいない場合は、
設計事務所に図面を見てもらう方法もあります。

ただ、不安を必要以上にあおるようなことを言うところは、
少し注意したほうがよいと思います。

当設計事務所は札幌の設計事務所ですが、
札幌近郊の方は対面で、遠方の方はZoomやメールでもご相談いただけます。

ZOOM会議のパソコン画面

間取り相談についてはライフホーム設計のホームページをご覧ください。

 

まとめ

仕事上、他社で契約された図面を見ることも多いのですが、
ここをこうすればもっと良くなるのに」
と思うことはかなりあります。

また、
「気に入っている間取りですけど見ていただけますか」
とご相談いただいた間取りで、
これは相当、設計の方と打ち合わせを重ねてきたのだろうと感じることもあります。

それでも、改善できる部分が見つかることは少なくありません。
変更はわずかでも、住んでからの快適性や住み心地の良さに大きく関わってきます。

注文住宅で建てられる際に、
「いい感じだけれど、本当にこのままで大丈夫だろうか」
と少し不安を感じることがあれば、
住宅相談という方法で確認してみることも大切だと思います。

 

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最後までお読みいただき感謝いたします。

今回のブログが、みなさまの住まいの参考になりましたなら幸いです。

あなたの住まいがより良くなり、楽しく幸せに暮らせる家が建てられますように。

 

 

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打ち合わせの様子

 

田中昭臣(たなかあきおみ)1級建築士、宅地建物取引士

建築設計事務所「ライフホーム設計」代表

*注文住宅の主としたハウスメーカーで設計を経験し独立。

(建築実績100棟以上、現在も月に2,3棟の間取り設計に関わる)

貴方の想いをカタチに一緒に作る住マイルな住まいを目指しております。

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