私の設計事務所は札幌ドームの近くにあります。

札幌ドームと同じ建築家が設計した図書館が宮城県にあります。

図書館の堅苦しい感じがなく、見ているだけで楽しくなるそんな建物です。

宮城県図書館の内部

 

目次

1,宮城県図書館は未来的なデザイン

2,大きな吹き抜けのある自然光のエントランスホール

3,建物と周りの環境は調和している

4,設計は原広司さん

5,代表作のひとつ「札幌ドーム」

6,札幌ドームも周りの環境に調和している

7,共通点は宇宙船に似ている?

8,見学のポイント

まとめ

宮城県図書館の入り口

 

 

1,宮城県図書館は未来的なデザイン

 

 

宮城県図書館

 

宮城県図書館は、1998年に完成した宮城県仙台市にある図書館です。

この図書館の特徴は、独特の近未来的なデザインです。

 

 

宮城県図書館の内部

 

図書室は未来に続く,タイムトンネルのようです。

天井もリズム感がある独創的なデザインです。

床も、本棚より高い位置に読書スペースが配置されているなど、段差があり、空間全体に躍動感が生まれています。

 

 

2,大きな吹き抜けのある自然光のエントランスホール

 

入口のエントランスホールは自然光がたっぷり入る大きな吹き抜けになっています。

 

宮城県図書館のガラスのエントランスホール

 

大きな窓を通して外の光がたっぷりと差し込み、館内はとても明るく開放的な雰囲気です。

 

 

宮城県図書館の玄関

 

受付などのエントランス(玄関)は低い天井の部屋になっていて、そこを抜けると一気に開放感のあるホールになっています。

初めて来館した人にとって、この対比で一気に魅力ある図書館の印象になるのではないかと思います。

 

 

 

3,建物と周りの環境は調和している

 

宮城県立図書館は立地も魅力的な場所にあります。

周囲には自然豊かな景観が広がっています。

未来的な建物でありながら、周囲の自然環境と調和しています。

 

宮城県図書館の模型

 

もともとあった地形をそのまま生かした設計になっています。

 

森の中にある宮城県図書館

 

図書館から見える外の風景が心を落ち着けてくれる感じです。

 

宮城県図書館の喫茶室

 

 

 

4,設計は原広司さん

 

さて、ここでこの宮城県立図書館を設計した原広司さんについて少しご紹介しましょう。

原広司さんは、日本を代表する現代建築家の一人であり、京都駅ビル、梅田スカイビルなど有名な建物を手がけています。

 

京都駅ビルの内部

 

京都駅ビル

 

 

梅田スカイビル

梅田スカイビル

 

 

 

5,代表作のひとつ「札幌ドーム」

 

特に、彼の作品の中でも代表的な建物として、札幌ドーム(2001年完成)があります。

私は徒歩圏内に住んでいるので、日常的に目にする札幌ドームは、地域のランドマークとも言える建物です。

特に道北から札幌に帰ってきたときなど、高速道路から銀色に輝くドーム屋根が見えた時などホッとします。

 

札幌ドームの北入り口からの外観

 

札幌ドームは令和6年7月にネーミングライツされ「大和ハウス プレミストドーム」になりました。

かつてはプロ野球「北海道日本ハムファイターズ」の本拠地でした。

現在はJリーグ「北海道コンサドーレ札幌」のホームグランドになっています。

 

札幌ドームの北海道日本ハムファイターズの大谷選手

札幌ドームの北海道コンサドーレ札幌の試合

 

札幌ドームは野球とサッカーが出来るのが特長です。

下の芝生がドームの中に移動してサッカーの試合が行われます。

 

札幌ドームの芝生

 

 

6,札幌ドームも周りの環境に調和している

 

原広司さんは、ドームの設計においても、自然環境との調和を考慮され、開放感と機能性を両立させています。

外観の独特なフォルムや、内部の多目的な機能性は、まさに彼の独自のデザイン哲学が反映されていると思います。

 

冬の札幌ドーム

 

 

 

7,共通点は宇宙船に似ている?

 

宮城県図書館も札幌ドームも近未来的なデザインです。

私見かもしれませんが、2つの外観はUFO(宇宙船)に似ているかと思います。

 

札幌ドームの東側の外観

 

UFOの形から言えば宮城県図書館は葉巻型、札幌ドームは定番の円盤型でしょうか。

 

 




 

 

8,見学のポイント

 

1,共通点を探すのも面白い

 

同じ設計者なので、ドームと図書館は似ている部分が多くあります。

2つの建物を見る機会がある人(特に北海道民や宮城県民の皆さん)は、共通点を探してみるのも面白いかと思います。

 

札幌ドームの排気塔

札幌ドームの排気塔

 

宮城県図書館の排気塔

宮城県図書館の排気塔

 

色の使い方も似ています。

 

札幌ドームの内部

札幌ドームの内部

 

宮城県図書館のホール

宮城県図書館の内部

 

 

2,撮影は許可をもらえばできます。

 

宮城県図書館は内部撮影は許可をもらえばOKです。

入口付近にある受付で許可がもらえます。

 

撮影許可証

 

許可をもらうと腕章が渡されます。

撮影される場合は来館者の邪魔にならないようにおこないましょう。

 

 

3,時間にはゆとりをもって

 

宮城県図書館は細長い建物なので、端から端までかなり距離があります。

また、遊歩道があり美しい自然の中を散策することも出来ます。

建物だけでなく魅力的な書籍も多くあるので、時間にはゆとりをもっていくのがベストです。

最低でも半日は欲しいところです。

 

宮城県図書館の子供図書室

 

子どもコーナーも充実しています。

 




 

まとめ

 

宮城県立図書館は、美術館にしてもおかしくないような近未来的なデザインでした。

またそれでありながら、周囲の自然と調和した素晴らしい建物でした。

もし建物に少しでも興味があれば、ぜひ一度、宮城県図書館を訪れてみてください。

 

 

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田中昭臣(たなかあきおみ)1級建築士、宅地建物取引士

建築設計事務所ライフホーム設計」代表

*注文住宅の主としたハウスメーカーで設計を経験し独立。

(建築実績100棟以上、現在も月に2,3棟の間取り設計に関わる)

貴方の想いをカタチに一緒に作る住マイルな住まいを目指しております。

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