大きな地震が発生した際、家具の倒れなどで被害にあうことがあります。
今回はそんな被害に遭わない為の間取りの作り方や家具を転倒させないコツをお伝えします。
目次
はじめに、先日の出来事
1,事前の準備が大切
2,地震時の、家具の転倒での「下敷き」「逃げ遅れ」の被害
3,注文住宅では、寝室に家具を置かないウォークインクロゼットの間取りが最善。
4,出来ない場合は、家具のレイアウトを考える
5,本棚も注意が必要
6,冷蔵庫も出来るなら、ガスレンジの前は置かないほうが無難。
7,避難できるよう、通路やドアの前を塞がない家具の配置を
8,家具に転倒防止の対策を
9,突っ張り棒の取り付け間違いに注意
10,注文住宅で失敗しない為には。
最後に
はじめに、先日の出来事
平成も終わり近い平成31年4月28日の午前2時25分に、北海道で強い地震がありました。
昨年(平成30年)9月の北海道胆振東部地震と同じ時間帯だったので、少し怖さを感じました。
北海道胆振東部地震では、幸いなことに家の被害はなかったのですが、「ブラックアウト」と後によばれた大停電が発生したため、暗い闇の中で何度何度も強い余震にあい、さらに「この先にもっと大きな地震が来る」うわさもあり気分が滅入りました。
おかげさまでなにも怪我もせずすんだのですが、地震で少しでも被害に遭わないよう予防してゆきたいものです。
1,事前の準備が大切
地震の発生する数秒前に、妻のスマホが緊急地震速報のお知らせのアラームが鳴り、目が覚めました。
自分のスマホは鳴らなかったので、不思議に思っていたら、民間の地震のアプリを入れていたとのことでした。
幸いなことに今回は、大きな地震ではなかったのですが、緊急地震速報などで事前に対策できると、助かることも多いですよね。
夜中なら布団をかぶったり、調理中なら火を消せたりと。
住まいも、あらかじめ地震対策しておくと安心です。
2,地震時の、家具の転倒での「下敷き」「逃げ遅れ」の被害
阪神淡路大震災では、家屋の倒壊による被害が多かったと言われています。
また、早朝であったため、家具による下敷きや、塞がれて逃げ遅れたことも多かったようです。
私の親戚も、マンションで被災した際、玄関へ通じるリビングの出口が、ピアノで塞がれて3日間、出ることが出来なかったと聞きました。
3,注文住宅では、寝室に家具を置かないウォークインクロゼットの間取りが最善。
昼間でしたら、さっと動けますが、就寝中や起きたばっかりの時は、なかなか出来ません。
急な揺れの場合、家具の下敷きになりやすいので、寝ている部屋には、家具が無いほうが望ましいです。
注文住宅の間取りは、造り付けのクロゼットや、ウォーキングインクロゼットの方が安心です。
4,出来ない場合は、家具のレイアウトを考える
現在ある家具を、利用する場合などは、家具と寝る場所の配置が大切です。
家具の前に、布団で寝るレイアウトは厳禁です。
特に、床に直接寝る場合は、ベットのようにマットレスで緩和されず、直撃しますのでとても危険です。
5,本棚も注意が必要
大きな地震のあった際、本棚の転倒による被害もあります。
本の重さで身動きが取れないこともあったそうです。
造り付けだと、本棚の転倒がありません。
6,冷蔵庫も出来るなら、ガスレンジの前は置かないほうが無難。
ガスレンジ前に、冷蔵庫を置くプランは多いですが、地震のことだけを考えると、避けたほうが安全です。
倒れてきたときの、火傷や火事のリスクは少なくなります。
レイアウト的に難しければ、メーカーで転倒防止の金物がありますのでそれを利用するのも手です。
電化製品の留め方が載っているサイト
シャープ 製品の転倒落下対策 https://jp.sharp/support/info_protect.html
7,避難できるよう、通路やドアの前を塞がない家具の配置を
昨年の北海道の地震の際は、ブラックアウトという停電が起きました。
札幌でも、満天の星が見えるほど、真っ暗でした。
夜に地震があっても、避難できるように家具の配置を考える必要があります。
通路や部屋の出入り口のドアの前に、家具が転倒させないレイアウトにしておくことが大切です。
8,家具に転倒防止の対策を
今お持ちの家具を利用する場合は、金物などで補強するのが良いです。
埼玉県 家具の固定 https://www.pref.saitama.lg.jp/a0401/bousaitaisaku/kagunokotei.html
9,突っ張り棒の取り付け間違いに注意
転倒防止でよく利用している突っ張り棒は、使用方法の間違いが多いので、注意が必要です。
下地が探せない場合、板を渡すのも有効
正しい突っ張り棒の使用方法(ホーマック)
10,注文住宅で失敗しない為には。
家具のレイアウトを含めた設計は、慣れていないと難しいことが多いようです。
慣れている設計士に、依頼するもの一つです。
暮らしに合わせた設計をしていますので、ご興味のある方は、お気軽にお問合せください。
「ライフホーム設計」の「お問い合わせフォーム」からどうぞ
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最後に
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回のブログで少しでも地震による被害が少なくなれれば幸いです。
あなたの住まいがより良くなり、楽しく幸せに暮らせますように。
・ブログを書いている設計士の紹介
田中昭臣(たなかあきおみ)1級建築士、宅地建物取引士
建築設計事務所「ライフホーム設計」代表
*注文住宅の主としたハウスメーカーで設計を経験し独立。
(建築実績100棟以上、現在も月に2,3棟の設計業務に関わる)
貴方の想いをカタチに、一緒に作る住マイルな住まいを目指しております。
詳しいプロフィールはコチラ
ここから設計事務所のCMです。
・北海道札幌の設計事務所「ライフホーム設計」のこと
あなたの「思い」を「かたち」に「一緒に作る」注文住宅。
対話を大切し、住みやすい間取りのデザイン住宅を作ります。
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