前回の「おしゃれな平屋の注文住宅の設計①間取りのヒント編」のパート2です。
今回は設計のワンポイントと坪数別の間取りの実例をご紹介いたします。
平屋の設計の以前のブログに書かなかったポイントを書いてゆきます。
先に以前のブログをお読みになりたい方は、コチラをクリック。
(でも読まれたら、またこのブログに戻ってきてくださいね。)
目次
1,平屋の間取りでのワンポイント
2,具体的な平屋の間取り実例
3,まとめ
1,平屋の間取りでのワンポイント
では、以前書かなかった新しいワンポイントをお読みください。
・寝室は道路と離した間取りに
平屋の部屋は、道路までの距離が2階と比べて近いので、車の音が近く感じられます。
交通量の多い環境で、寝室が道路のそばだと安眠出来ないかもしれませんので注意が必要です。
可能であれば、道路と反対側の寝室が無難です。
・安眠対策として
間取りで難しければ、内窓を付けるなど2重サッシ窓などを取り付けると効果があります(ガラスの枚数が多いほど良い)。
換気システムも、第3種(給気が部屋の換気口)より第1種のダクト方式(給気は室内のダクトを通したもの)の方が、直接の音が入ってこないので防音効果があります。
パナソニック https://sumai.panasonic.jp/air/kanki/kodatekicho/
・子供部屋の窓に注意する
子供部屋は外部と出入りしやすいテラス窓(出入りできる窓、掃き出し窓とも言う)だと家族に知られずに出入り出来ます。
この前の章で書いた「リビングを通過してゆく動線の子供部屋」の場合(下の図を参照)は、自由に出入りできてしまうテラス窓は子供部屋には付けないほうが良いかもしれません。
また、外部からの不審者の侵入もしやすいので、お子様が心配な場合もテラス窓は避けたほうが良いでしょう。
・雪国は中庭がない建物の形が無難
住宅の平面の形をロの字やコの字にして中庭のある間取りも、平屋では周りの視線を遮れるので、人気のある間取りです。
ただし、雪国では中庭に雪が溜まってしまって、なかなか融けづらいデメリットがあります。
中庭をロードヒーティングする解消方法もありますが、住んでからの光熱費を考えておいた方が良いです。
・L型間取りも、雪の吹き溜まりになりそうなら避けたほうが無難
積雪の多い地域は、風が吹いてくる方向に、建物を向けると雪の吹き溜まりが出来ます。
たとえば私の住む北海道札幌市だと、日本海からの石狩湾低気圧により冬は北西からの強い風が吹きます。
中央区以南では高いビルの影響か、逆に東南の方から風が来るという話も聞いたことがあります。
大きく影響の受けるのは、コの字方やLの形の建物です。
吹き溜まりになる部分に、テラス窓(掃き出し窓)があると雪が溜まってゆきます。
雪の圧力でガラスが割れることは無いかと思いますが、窓サッシは傷みが早いかと思います。
・換気を良くするために
平屋のデメリットとして、風の通しの悪さを前の章でお知らせしました。
少しでも風通しを良くする方法があります。
床下に近い窓と天井に近い窓を設けて、空気の重力差による換気も行う方法です。
高い窓を道路に向けると視線も気にならないので一石二鳥です。
次の章では具体的な間取り図をご紹介します。
2,具体的な平屋の間取り実例
20坪の2LDK(1LDK+小上がり)の間取り
ちょっと解説
2人位を想定した20坪の1LDKに小上がりスペースを付けた2LDKに近い間取りです。
予備室など多目的に使用できるかと思います。
全体に窓がバランスよくとれてるので、風の通しは良いかと思います。
25坪の3LDKの間取り
ちょっと解説
25坪の2LDKのパントリー(食品庫)サニタリー収納(洗面物入)シューズクローク、ウォークインクロゼットなど収納の充実したプランです。
LDKと洗面と廊下(玄関)はぐるっと回って行ける回遊回廊式の動線です。
コロナ対策で人気のある間取りの、帰ってからすぐ手が洗える洗面台を玄関そばに設けています。
30坪の3LDKの間取り
ちょっと解説
広めのシューズインクロゼット(土間収納)のある30坪の3LDKの間取りです。
子供2人のいる家庭を想定して、子供部屋6畳を2部屋を設けています。
帰宅した際、子供部屋へはかならずLDKを通ってゆく動線で、家族が顔を合わす機会の多い間取りになっています。
リビングと寝室の間に書斎を設けていて、在宅ワークや子供のスタディカウンターなど多目的に利用できます。
35坪の4LDKの間取り
ちょっと解説
全体にゆったりした35坪の4LDKの間取りです。
玄関にウォークスルー型(通り抜けできるタイプ)のシューズクロゼットがあります。
このほか、納戸をはじめ、パントリー(食品庫)サニタリー収納など物入のスペースが多いプランです。
LDKと洗面と玄関はぐるっと回って行ける回遊(回廊)式の動線です。
子供部屋は、リビングを通って玄関に行くコミュニケーションが取りやすい間取りです。
3,まとめ
・平屋はいろいろなパターンの間取りが作れます。
住む人のライフスタイルに合わせて柔軟に間取りが作れるのも平屋のメリットかもしれません。
注文住宅の新築で平屋で家を建てる際に、メリットを生かしおしゃれな生活のしやすい間取りにしていただければと存じます。
5LDK40坪以上のプランもご要望があれば作成いたします。)
・最後に
ちなみに、ブログを書いている設計事務所では敷地や間取り条件に合わせたプランも作成いたします。
ホームページお問い合わせフォームからご連絡ください。(安心価格のお試しコースからどうぞ)
ホームページ https://lifehome-sekkei.com/
最後までお読みいただき感謝いたします。
以前書いた平屋の関連するブログのページ下にございますのでお読みいただければと幸いです。
パート1(間取りヒント編)も下にございます。
あなたの住まいがより良くなり、楽しく幸せに暮らせますように。
ブログを書いている設計士の紹介
田中昭臣(たなかあきおみ)1級建築士、宅地建物取引士
建築設計事務所「ライフホーム設計」代表
間取りの悩みをスピード解決する「住マイル設計士」
*注文住宅の主としたハウスメーカーで営業設計を経験し独立。
「一級建築士としての建築知識」と「税金や融資、登記や不動産の知識」も併せ持つ設計士です。
貴方の想いをカタチに、一緒に作る住マイルな住まいを目指しております。
詳しいプロフィールはコチラ
ちょっと役立つ違うブログもどうぞお読みください
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泥棒に狙われやすい土地の防犯対策のブログ
以前書いた平屋建ての間取りのブログ
平屋の30坪の間取りが載ってるブログ
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