リビング階段と言うのは、文字通り、リビングを通ってほかの階の寝室や子供部屋に行く階段のことです。

人気のある間取りですが、リビングを通過して移動をするのが、嫌がる家族が出てくることがあります。

 

リビング階段

目次

1、リビング階段のメリット、デメリット

2、デメリットを無くす「設計」の方法

3、階段は、改築しずらい部分なので、デザインだけで選ばないほうが失敗しない。

 

1、リビング階段のメリット、デメリット

リビング階段のメリット

 

リビングを通過してゆくので、家族と顔を合わせる事が多くなります

親が、子供の様子をよく見れるところが、最大のメリットです。

非行問題があった頃から、増えてきました。

そのほか、小さい住宅の間取りは、リビング階段は設計上、廊下が少なくなり面積が少なく建築費の軽減が出来きます。

リビングのオープン階段

ちなみに、ここ10年くらい前から、オープン階段(ストリップ階段)と言う、蹴込み板のない階段も増えてきました。

階段が明るく開放的になり、デザイン性もあるのでリビング階段に取り入れることが多くなってきました。

材料も、木以外のスチール(鉄)やアルミなどを使用すると、オリジナルの階段も出来ます。

モデルハウスや住宅雑誌でも、見栄えがするので、多く見られます。

 

リビング階段のデメリット

リビングにある吹き抜け

上階に、音や臭いが伝わってしまう点が、大きなデメリットです。

子供が成長してきて、受験になると、リビングで大きな音はたてられなくなってきます。

また、成長してくると、友達が呼びずらい点もあります。

生活時間帯が違う2世帯も、避けたほうが良いかもしれません。

そのほか、リビングの熱が、階段から逃げてゆくので、冷暖房費がかかる点もあります。

札幌など寒冷地では寒さ対策が必要になります。




2、デメリットを無くす「設計」の仕方

 

階段室周りに引き戸を付けられるスペースを設ける

 

臭いや音を上の階にあげないように、リビングと階段の間に引き戸を付け区画できるようにすると、必要に応じて開けたり閉めたり出来ます。

鋭敏ぐ階段に引き戸を付けたプランの間取り図面

扉も、天井近くまであるものだと、部屋との一体感がでます。

また、あまり扉を目立たせたくないのであれば、壁紙に近い色にしておくと良いかと思います。

天井まである間仕切りにもなる引き戸

リビングと階段室を分けている天井まである扉

間取りで、リビングを通過しないで上がれる動線計画にする。

 

リビングの奥に階段がある間取り図面

リビングを横切って2階に上がるプランは、デザイン的には、吹き抜けが出来たり、一番見栄えする階段ではあります。

でも、リビングを気兼ねなく通過したい方は、避けたほうが良い動線計画です。

玄関ホール側にもってきたリビング階段の間取り

リビング階段を玄関ホール側に持ってきた動線だと、将来、壁などを作れば、リビングを通らずに上の階に行けるようになります。

 

階段は玄関ホールから上がるが、踊り場はリビングに面する。

 

リビングと階段室の間の壁と取ってしまった間取り

昔のドラマで見た階段です。

玄関ホールから上がる階段で、踊り場だけリビングに開放されていました。

(ドラマでは、踊り場だけリビングに、張り出ていました。)

踊り場は腰壁を付けずに、開放的なバー手摺になってたと記憶しています。

これだと、リビング階段と同じメリットがあるかと思います。

また、来客時寒さ対策で、ロールスクリーン(カーテン)などで簡単にふさぐことも出来ます。

将来、壁を設置することも出来るので、対応できます。

リビング階段の踊り場




3、階段は、改築しずらい部分なので、デザインだけで選ばないほうが失敗しない。

 

階段は、構造的に改築で動かしづらいものです。

床が、横揺れに対して、水平力を支えているため、後で階段のように床面に大きく開けることは、建物が弱くなる可能性があります。(コンクリート構造は、後で床に開口したくても、補強が出来ないため、ほとんど出来ません。)

また、階段は取り付けに、時間がかかります。

その為、リフォームなどでは、付け替えるのも日数がかかるので、工事中に2階に上がることが出来なくなります。

気に入らなかった場合、変更が出来ないので、最初の設計段階に考慮しておいた方が良いと思います。

人気のあるリビング階段ですが、一応、デメリットも考えておいた方が良いかもしれませんね。

 

最後まで、お読みいただきありがとうございます。

皆様の住まいが、より良くなり、楽しく幸せに暮らせますように。

 

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