前回の欧米と日本の間取りの違い、その1の続きです。
生活スタイルの違いが、間取りに大きく影響されます。
1,玄関編
日本では、靴の脱ぎ履きする、玄関の空間が必要。
日本ではほぼ玄関で脱ぎ履きをする習慣があります。
その為、そのスペースや下駄箱のスペースが必要となります。
欧米では、その習慣がないので、はっきりわかる玄関が無いように思われます。
寒い地域では、玄関とリビングの間にドアがある間取りを見ますが、ただのホールのような感じです。
車社会のアメリカでは、ガレージが家族の玄関に、なっているようです。
海外の玄関ドアは内開き。
日本の玄関ドアは、外開きです。
それは、玄関に靴があるので邪魔になるからです。
欧米では、防犯のことを考えて内開きになっています。
外開きの玄関ドアは、金物(丁番)が屋外にある為、これを壊せば室内に入ることが可能です。
内開きの玄関ドアは、不意の侵入者に対しても有利
外開きだと、引かないとならないので、腕力の無い人に不利です。
内開きだと、外からの侵入者に対して、体重をかけてかけて押し返せすことが可能です。
また、重たいものを玄関前に置いておくと、玄関ドアが開かないためバリケートの役割にもなります。
欧米の映画のシーンとかでよく見ますね。
玄関ドアを内開きのメリットとして、道路ぎりぎりに建てられる点もあります。
ドアを開いたときに通行人や車にぶつからないように、外開きは建物を引っ込めて建築しないとならないからです。
2,水回り編
主寝室に、専用の浴室とトイレが併設されている。
日本は、家族は同じ浴室を使用します。
欧米では、主寝室と子供たちの洗面浴室トイレは、分けている間取りが多く見かけます。
主寝室には、専用のシャワールームと洗面トイレが併設されているのが、日本と大きく違う間取りです。
子供も、そのような間取りの為か、早くから自立した生活になるようです。
日本のドラマのように、子供たちと浴槽に入っているシーンは、あまり見ませんもんね。
洗濯ものは、外で干すのを禁止されている国もある。
アメリカでは、洗濯物を外で干すと、白い目で見られるそうです。
また、国によっては、法律で外干しが禁止されているもあるそうです。
美観の問題が大きいようです。
日本でも、道路側から丸見えに、ならないようバルコニー手摺の内側に、洗濯物干しを付ける設計は、増えてきています。
洗濯スペースの動線計画はバラバラ
外干ししない為、洗濯乾燥機を使用するのが一般的です。
また欧米では、ふろ水をためておく習慣はありません。
その為、日本のように、ふろ水を利用して洗濯することがありません。
よって、浴室のそばに洗濯機がある動線の間取りも少ないようです。
日本のように、浴室のそばに洗面洗濯室という、決まったパターンは無いようです。
廊下や、ガレージにあったりバラバラなようです。
アメリカなどでは、ハリケーン対策の為、地下室を設ける設計が多いので、その空間に設置しているケースも多いようです。
映画やドラマなどを、設計の目線で見ると面白い発見が出来ます。
少し気を付けてみると、面白いです。
最後まで、お読みいただきありがとうございます。
皆様の住まいが、より良くなり、楽しく幸せに暮らせますように。
違うブログもいろいろありますので、どうぞ。
「欧米と日本の間取りの違い」の続編、パート3
いろんな生活スタイルの家からヒントが
札幌のような車利用の多い家は欧米スタイルが理想?
お医者さんの注文住宅の間取りには特長があった
住まいの家事動線のブログ
パート1、「欧米と日本の間取りの違いは。リビングの位置が違う。」を読む
リビング階段の間取り
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