北海道新聞に,胆振東部地震で札幌市や広島市で液状化現象などで住宅が傾いたことの特集が、連載されていました。
地震に弱い地盤の地域だったのですが、事前にわかっていれば購入しなかったはずです。
地盤のよし悪しは誰に聞いてどのように調べればよいのでしょうか。
目次
1,土地を買う際、誰に地盤のことを聞けばよいか
2,データを持っているボーリング調査会社
3,データの入手方法
特集は、被害の大きかった札幌市清田区清田、美しが丘、豊平区月寒東や北広島市大曲の傾いてしまった住宅は補償とか責任はどうなるのでしょうか?という内容でした。
責任は不動産屋さん?建築屋さん?許可した札幌市?など答えは、出ないまま現在に至ってるようです。
北海道新聞 激震 暗闇の大地(ブラックアウト)>第4部 沈んだマチから(1)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/273051?rct=st_recommended
1,土地を買う際、誰に地盤のことを聞けばよいか
土地買うときは、良い地盤かどうかなど誰に聞けばよいのでしょうか?
聞く人を間違えないで、注文住宅を建てる方法はどうすべきでしょうね。
不動産会社は土地を売るのが仕事で、建築のプロではない。
不動産会社は、土地や家などを売ったり、貸したりしています。
家や土地、法律など幅広い知識が必要です。
でも、建物は深くは知らないかもしれません。
ある程度の知識は必要ですが、建築するわけではないので、専門的な知識は、あまり求められません。
どちらかと言うと、建物に関しては、「詳しくは、建築のプロである建築屋さんや設計士さんに聞いてください」と言うスタンスが多いようです。
許可した行政は、法律が守られているかどうかが第一
札幌市や北広島市で、宅地造成の許可や建築の許可を出しています。
でも、行政側はあくまで、その法律が守られているかどうかという判断しかしません。
宅地造成も建物の法律は、実は最低限な安全基準です。
法律も地盤の悪ければ、住んでる人がそれに合わせて作れというスタンスです。
また建物は、鉄筋コンクリート構造などは、構造計算などの審査はあります。
でも木造は、地盤は安全を確認しましたかと言う程度で、構造計算などの審査はなく、建築会社がきちんと造ってくださいねという行政側のスタンスです。
行政も法律以上の安全に関しては、設計や工事業者の判断に任せている感じです。
建築業者も、本当の安全確認はしていない。
木造の地盤調査は,簡易的なスウェーデン式を利用しています。
これにより杭打ち工事が必要かなどの判断を行っています。
ただ本格的なボーリング調査と違い、土を採取はしません。
ジャリジャリとかゴリゴリという感覚を基に土質を判断する調査方法です。
液状化は砂の層があると起こるといわれています。
土を採取しないので、液状化する砂なのかまではわからないことになります。
ちなみにこちらは、ボウリングです。(笑)
また、スウェーデン式調査は、少し大きめの石などあると、それ以上は入っていきません。
10mより下は調査できないなど、デメリットがあります。
でも、調査費が2,3万円です。
ボーリング調査が20,30万円かかるのと比べると、はるかに安いメリットがあります。
木造で、ボーリング調査をやっているところは、聞いたことはありません。
こちらが地盤調査のボーリング
参考 日本建築学会住まい・まちづくり支援建築会議 「液状化被害の基礎知識」
http://news-sv.aij.or.jp/shien/s2/ekijouka/research/index.html
2,データを持っているボーリング調査会社
地盤のことは、ボーリングを行っている地盤調査会社に聞くのが一番。
一戸建ての注文住宅など、土地を買うとき、地盤のことを聞くのには、ボーリング調査が出来る会社に、付近のデーターをもらうのが一番です。
ボーリング調査表で、盛り土とか液状化がわかる。
調査報告書には、地盤の固さや地下水の位置などが書いてあります。
地下水でじゃぶじゃぶしてるのは、もちろんダメです。
土質も書いてあります。
「盛土」が何mもあったり、深さ20m以内に「砂層」がある場合は、要注意です。
砂層は、シルト(粘性の土)など混じっていれば、液状化は大丈夫な場合はあります。
こぼれ話、何回も道路で水道工事をしている土地も注意が必要
札幌市も水道管が老朽化してきてこれから道路工事も増えてきます。
でも、何回も道路を掘り返して工事しなおしているところは、少し怪しいです。
地盤の悪いところは、地面の下にある下水管がずれてしまうことがあります。
道路がツギハギだらけや、マンホールが道路より上がりすぎたり、下がりすぎたりするところは、少し怪しいですね。
3,データの入手方法
ボーリング調査の資料をもらうには
建てようと思っている工事店があれば、そこを通して「購入する土地の付近のボーリング調査(もしくは標準貫入試験)のデータが欲しい」と頼んでみる方法もあります。
私のような設計士でも良いです。
資料を詳しい人に見てもらってアドバイスを受ける
地盤のデータをもらったら、その地盤について分かる人にアドバイスをもらってください。
工事店や設計士でも、あまり詳しくない人もいます。
上記のようなことを知っているかなど聞いて確認してみるのも手ですね。
土地の値段が安くても、杭打ちなど地盤補強工事に多額にかかると、総合的に高くなってしまうことがあります。
地盤の特性や対処方法などアドバイスをもらって、購入するかどうかなど判断していただければと存じます。
災害から家族を守り、安心して暮らしてゆく住まいにするには、どのような土地なのかを知ることは大切なことです。
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(建築実績100棟以上、現在も月に2,3棟の設計業務に関わる)
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