9月1日は防災の日、関東大震災の発生の日。
9月1日は防災の日です。
関東大震災が発生した日です。
間違った避難をしてしまったために2次被害が大きくなってしまった災害でした。
今回は、過去の災害からあなたの身を守る減災のポイントについて書いてゆきます。
目次
1,防げたかもしれない大火災
2,避難について考える
3,北海道は避難の際、暖房を消してブレーカーを落として
4,まとめ
1,防げたかもしれない大火災
・関東大震災は、「建物の倒壊」より「火災」による被害の方が大きかった
関東大震災は、神奈川沖が震源と言われています。
亡くなられた方は、東京が最も多く、「建物の倒壊」の原因より、「火災」によるものが多かったようです。
火災による原因の割合は、全体の9割を占めていたほどです。
当時の東京は、人口が急激に増え、軟弱な埋め立て地に、木造家屋が密集して建っていました。
また、台風の接近で、強風が吹いていた為、この2つの燃えやすい要因が、被害を大きくしてしまったとされています。
・東京では、火災旋風が発生した
最初は小さな火事で、逃げていた人たちも「大したことない」と、当初余裕だったそうですが、「火災旋風」というものが発生し、大きな災害になってしまいました。
「火災旋風」というのは、炎が伴う旋風が発生することで、外観は炎の竜巻のようになることです。
資料では、2時間余りで東京を焼き尽くしたそうです。
・神奈川では、火災旋風は起きなかった
同じ神奈川も、木造家屋が多く、避難場所の広さも同じくらいでしたが、東京ほど大きな災害になりませんでした。
・避難の仕方の違いで被害が違った。
東京では、大八車(ダイハチクルマ、リアカーみたいなもの)で、家から箪笥(たんす)などを家財道具を積んで持って逃げる人が多かったようです。
これが、逃げ道を塞ぎ、また、この大八車の家財に火が燃え移って、火事がどんどん広がっていったそうです。
神奈川では、着のみ着のまま逃げてた人が多く東京ほどの被害はありませんでした。
避難の違いが災害の大きさに差が出たと言えます。
ちょっと一言
約1年前の平成30年9月6日に北海道で胆振東部地震が発生しました。
亡くなられた方々のご冥福をお祈り致しますと共に、被災されました方々に心よりのお見舞いと、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。
北海道新聞
2,避難について考える
・東日本大震災では、車の大渋滞が発生し、列ごと流された。
関東大震災では、逃げ場を塞がれて大きな被害になりました。
現代に当てはめると、逃げなければならない場合、自動車を使用することが考えられます。
現実に、東日本大震災でも、避難しようとした自動車が道路にあふれ、全く身動きが出来ない状態になり、津波の被害にあった地区もあったそうです。
検証によると、皆が車を使うと避難時に渋滞になっても、さらに脇道からもどんどん車が入ってくるようになる為、大渋滞になってしまうそうです。
・避難弱者に、車を譲ることが大切
高齢者や体が不自由で、自動車でしか移動できない「避難弱者」と呼ばれる人もいます。
自力で避難できる人は、車に頼らず、避難弱者の方に車を譲ることで、逆に避難がスムーズになり、大きな被害が少なくなると最近は考えられています。
・出来るだけ早めの避難を。
東日本大震災も、最近の土石流などの災害も、早めに避難していれば助かったのではないかということが研究されています。
避難弱者だけでなく、健康な人も早めの対応が大切です。
・危険な状況になったら垂直避難を
津波や洪水で、万が一、避難所まで安全にたどり着けない状況になった場合は、遠くより、少しでも高いところに逃げる「垂直避難」が安全といわれるようになりました。
なるべく近くの高台やマンションなどの堅牢な建物の上階へ避難を行うようにしましょう。
・災害時、自分だけは大丈夫という心理が働く(正常性バイアス)
関東大震災でも、焦げた臭いがしていたにも関わらず、「周りの人は逃げていないから大丈夫」と逃げ遅れた人が多かったそうです。
災害時の心理で、都合の悪い情報を過少に判断して「自分だけは大丈夫」という錯覚がおきるそうです。
これを、正常性バイアスというそうです。
東日本大震災で津波が来ても、車を捨てて避難できなかったことも、この心理が働いたのではないかと言われています。
・バイアス対策は、警報の空振りを恐れないこと
「警報の空振り」いう言葉があります。
警報が鳴っても、思ったより小さな災害で「逃げなくてもよかった」ということです。
でも、いつか大きな災害に巻き込まれるかもしれませんよね。
実は、先の正常性バイアス(自分だけは大丈夫)の身動きが取れない対策は、「率先して逃げる人」がいることが重要なのです。
野球の空振りはいけませんが、警報の空振りは、周りの人も助けることができるかもしれません。
恐れずにいきましょう。
3,北海道は避難の際、暖房を消してブレーカーを落として
阪神淡路大震災は、冬場の大きな地震でした。
こちらも建物の倒壊の被害の後、二次被害で多くの火災の被害が発生してしましました。
ブレーカーを落とさず避難してしまった結果、通電された際に、暖房が着いて、火災が多く発生したのでした。
昨年の胆振東部地震は、夏でしたが、ブラックアウト経験した通り、大きな地震の場合、停電になるケースがあり、冬期間にガスや電源を落とさずに避難すると、通電した際、留守中に暖房がついて、火事になってしまいます。
もし、冬場で避難しなければならなかった場合は、暖房を消して、ブレーカーを落としてから、避難する必要があります。
4,まとめ
大きな地震から命が守られても、2次災害で災害にあってはもったいないです。
二次災害は、減らせる災害です。
防災の日は「防災への心構えを準備す るという意味」で創設されました。
今回のブログが、災害から命を守る避難など防災についてなにか考えるきっかけになれば幸いです。
最後までお読みいただき感謝いたします。
あなたの住まいがより良くなり、楽しく幸せに暮らせますように。
災害についてのほかの「ライフホーム設計」のブログも、よかったらお読みくたださい。
東日本大震災以降に変わった津波対策とは
なんと関東大震災の前日に完成。延焼から免れたのは対策をしていたから
ブログの最新情報をお知らせしているメルマガをやってます。
時にはブログに書けないことも書いていますので、どうぞご登録ください。
下記からご登録をどうぞ!(解除も簡単にできます。)
ここから当設計事務所のCMです。
・ブログを書いている設計士の紹介
田中昭臣(たなかあきおみ)1級建築士、宅地建物取引士
建築設計事務所「ライフホーム設計」代表
間取りの悩みをスピード解決する「住マイル設計士」
*注文住宅の主としたハウスメーカーで営業設計を経験し独立。
「一級建築士としての建築知識」と「税金や融資、登記や不動産の知識」も併せ持つ設計士です。
貴方の想いをカタチに、一緒に作る住マイルな住まいを目指しております。
詳しいプロフィールはコチラ
・北海道札幌の設計事務所「ライフホーム設計」のこと
あなたの「思い」を「かたち」に「一緒に作る」注文住宅。
対話を大切し、住みやす間取りのデザイン住宅を作ります。
注文住宅で100棟以上の設計、営業の経験のある、一級建築士がお手伝いいたします。
一戸建て、新築、建て替えの間取り設計は、「ライフホーム設計」で個別相談を!(初回相談は無料)
工務店やハウスメーカーの紹介も。新築プランのほかお持ちの間取りへアドバイスや診断を行う「セカンドオピニオンサービス」(全国対応)もやってます。
また、住宅会社、工務店向けに営業代行サービスやプラン作成などのサービスも行っております。
詳しくは北海道札幌市の注文住宅プラン「ライフホーム設計」のホームページをご覧ください。