引き続き、「2階リビングの間取り」です。
今回も、2階リビングのデメリットの解消方法について書いてゆきます。
二世帯住宅や3階建て住宅のほか、階段を利用する注文住宅で計画中の方も、共通点があるので、ご参考にお読みくださいね。
目次
1,安価になってきている「ホームエレベーターを間取りに取り入れる」解決方法
2,将来、設置できる間取りとは
3,家を建てる際に、ホームエレベーターが設置しやすい構造に
4,最後に
1,安価になってきている「ホームエレベーターを間取りに取り入れる」解決方法
前回、「階段の上がり下がりが多くなるデメリット」は「楽ちん階段」で解決しょうということをブログで書きました。
今回の解決の仕方は、安くなってきている「ホームエレベーターを間取りに取り入れる」方法です。
エレベーターがあると平屋と同じ住み方に
ホームエレベーターを設置する一戸建ても増えてきています。
設置された方の、満足度は高いようです。
階段での上下移動がなくなる為、平屋のようなバリアフリーの楽な生活が出来るメリットがあります。
将来に備えてホームエレベーターを考えておく
最初に付けられなくても、ホームエレベーターが設置できる間取りにしておくと、老後いざという時に対応しやすくなります。
エレベーターの価格は30年前と比べて半分に
ホームエレベーターは、現在、250万円から300万円と乗用車1台分の費用がかかりますが、30年前は500万円から600万円位の価格でした。
このまま高齢化社会になり、ホームエレベーターの需要が増えると、設置する建築費用が、下がることは十分考えられます。
エレベーターあるある①
開くと閉じるを押し間違える。
乗ろうとして駆け込んでくる人がいる時に、特に押し間違える(笑)
2,将来、設置できる間取りとは
将来お金がかからないように、エレベーターを設置したい場所にキッチンや洗面、トイレがある間取りにしない
2階リビングの場合、浴室や洗面所、トイレ、キッチンなど水回りも、同じ2階の間取り図の設計が多くなります。
将来、エレベーターを付けたいとなった場合に、それらを移動するような間取りだと、多額の住宅リフォーム資金が必要になります。
配管も移動させるリフォームは、ほかの部屋へも影響が出る為です。
新築の設計段階から、将来のことを考えていた方がベターです。
納戸など収納スペースにしておくのが最善
先のことから、エレベーターが設置されても、部屋の間取りが大きく変わらないような設計が望ましいです。
設置する納戸や物入などにしておく方法が最善です。
ホームエレベーターは、1人乗りは1畳分の広さのものもありますが、車いす対応は2畳分必要になります。
参考間取り図面
エレベーターあるある②
エレベーターを乗り間違える。
上に行こうと乗ったら、下階へ降りてゆくのに載ってしまう。
3,家を建てる際に、ホームエレベーターが設置しやすい構造に
ホームエレベーターは確認申請が必要
ホームエレベーターは、建築基準法でエレベーターメーカーからの確認申請が必要になります。
その為、構造上安全が認められないと、販売してくれません。
あらかじめ、その対策が必要になります。
パナソニックホームエレベーター
https://sumai.panasonic.jp/elevator/home-elevator/index.html
犬猫などペットも楽なホームエレベーター
床面の構造のチェックが必要
エレベーターを設置するのに、エレベーターが通れるシャフト(昇降路)を設置するのに、床に開口(穴)をあけなければなりません。
エレベーター用の開口があけられても大丈夫なように、構造計算や補強が必要になります。
あらかじめエレベーターシャフト対策を。
構造上問題ないようにエレベーターシャフトまわりに耐力壁や根太や梁などあらかじめ補強をしておくと、後で設置する際に大規模な工事になりません。
基礎も補強が必要になります。
最初にしておくと、大きな費用はかからないはずです。
特に鉄筋コンクリート住宅は、建築後に床の変更が効かないので、最初の間取り設計が大切
また、RC鉄筋コンクリート構造の住宅だと、後で、エレベーターシャフトの為の開口(穴)を付けることは、構造上ほぼ不可能です。
鉄筋コンクリート(RC造)住宅は、あらかじめ床面に開口を作っておいて、木の床などで塞いでおくことが必要です。
4,最後に
最後に、近年、注文住宅でもホームエレベーターは増えてきています。
ここ近年、高齢化もあって、ホームエレベーターを設置する新築の注文住宅も増えてきています。
ホームエレベーターを設置された方に「付けてよかったことは」と聞くと、「荷物を抱えて上がらなくてすむこと」とほとんどの方がおっしゃられます。
住宅内での転落事故は、交通事故より多いと聞きます。
「今は高価だけど、将来、自動車1台買わないつもりで、ホームエレベーターを付ける」という選択肢は有りではないでしょうか。
その為に、あらかじめ、ホームエレベーターを付けられる設計にしておいた方が、望ましいと思われます。
下に今回の内容に関する関連ブログを載せておきます。
続きのパート4も最下段にリンクを張っています。
参考にご覧いただければと思います。
・関連ブログ
・3階建てこそ将来的にホームエレベータが必要
・2人暮らしでは2人でホームエレベーターに乗ってはいけない?~メンテナンス契約は必要なのかが分かるブログ
・注意!将来エレベーターを付けるにはあらかじめ専用の電源が必要になる。
・ホームエレベーターがあると2階建ても平屋と同じメリットが生まれる
・人間もペットも楽しく暮らせる家
・あらかじめエレベーターのことも考えなければならないRC鉄筋コンクリート住宅のブログ
・動線計画は一戸建ての注文住宅では大切
・設計はちょっとしたコツでうまくいく
・2階リビングシリーズのひとつ前のブログを読む
・今回の続きのブログ、第4回目を読む
今回のブログが、みなさまの間取りの参考になりましたなら幸いです。
最後までお読みいただき感謝いたします。
あなたの間取りがより良くなり、楽しく幸せに暮らせる家が建てられますように。
ここからCMです。
・ブログを書いている設計士の紹介
田中昭臣(たなかあきおみ)1級建築士、宅地建物取引士
建築設計事務所「ライフホーム設計」代表
間取りの悩みをスピード解決する「住マイル設計士」
*注文住宅の主としたハウスメーカーで営業設計を経験し独立。
「一級建築士としての建築知識」と「税金や融資、登記や不動産の知識」も併せ持つ設計士です。
貴方の想いをカタチに、一緒に作る住マイルな住まいを目指しております。
詳しいプロフィールはコチラ
・ブログを書いてる設計士の設計事務所の紹介です。
「設計士と直接お話しながら、楽しく設計し、現在のお住まいの不満点を解消し失敗、後悔しない家を造りませんか。」
一戸建て注文住宅マイホームの間取り設計は、北海道札幌の「ライフホーム設計」で相談を!(初回相談は無料)
札幌市近郊(江別市、北広島市、恵庭市、千歳市など)は出張交通費無料です。
札幌近郊であれば、家づくりに大切なハウスメーカー工務店のご紹介も致します。
新規プランのほか、お持ちの間取りへのアドバイスや診断を行う「セカンドオピニオンサービス」もやってます。
セカンドオピニオンサービスは当事務所の人気サービスです。
また間取り図のお悩み相談は、電話やメール、オンラインで全国対応しています。
まずはお気軽にお問い合わせを!
問い合わせ先が分かる「ライフホーム設計」のホームページはコチラ
*「ブログの更新のお知らせ」や「裏話が載ってる」メルマガもあります。