「家、ついて行ってイイですか?」というテレビ番組があります。
この放送を見ていると、「この人にはこういう家の間取りが良いなあ」と思うことがあります。
今回は、設計士に、住んでいる家を見せると理想の注文住宅ができるというブログです。
目次
1,「家、ついて行ってイイですか?」という番組とは
2,自宅を見れば間取りの改善点が分かる
3,間取りのミスも少なくなる
4,打合せがリラックスして行える
5,最後に
1,「家、ついて行ってイイですか?」という番組とは
ご覧なられた方は番組の内容が分かるかと思いますが、簡単に説明します。
街で「あなたの家に行ってもいいですか」と声かけて、同意を得られればその人の家に一緒に行ってインタビューするバラエティ番組です。
普通に見える人が、思いもかけない波乱の人生だったり、変わった外見の方がどんな生活をしてるかなどが観られる番組になっています。
https://www.tv-tokyo.co.jp/official/home_ii/
街頭で声をかけた後、すぐに自宅を訪問するので普段の生活ぶりも見られるのも特長です。
きちんと片付けられている家、趣味のものであふれかえっている家など様々な暮らしがみられます。
2,自宅を見れば間取りの改善点が分かる
・打合せ場所は自宅のこともある
住まいの相談は、ハウスメーカーだとモデルハウス、工務店や設計事務所はそこの会社の場所でおこなわれることが多いですが、建て主さんのご自宅の場合もあります。
お建て替えの場合は現在の陽当たりなどの状況が分かるので、ご自宅での打合せが多いかもしれません。
・普段の生活を見ると改善点もわかる。
現在、住んでいる家を見せていただけると、生活スタイルから間取りの改善点が見つかります。
打合せで少し打ち解けてきたときに「家(部屋)、見せてもらってイイですか?」(笑)と聞いたりすることがあります。
同意が得られれば、番組と同じく部屋を案内してもらいます。
部屋を見ながら「困っている点」が聞ければ「その改善点」の提案がその場で出来ることがあります。
次からはエピソードを交えてお伝えしてゆきます。
・使いやすい間取りに
家の中を見せていただくと、ご趣味が分りることがあります。
レザークラフトなど作業場所が必要な趣味の方もいらっしゃいました。
「いつも作っているのはどこでされてるのですか」と聞くと、「食卓テーブルの上で作っています。食事のたびにテーブルを片付けるのはめんどうなのです」と困った点が分かることがありました。
https://www.creema.jp/c/tiabow/item/onsale
そうすると、「作業カウンターを空いてるスペースに作りませんか」などの提案が出来ます。
また飾るものがあれば、ふさわしい場所にカウンターやニッチ等を設置する提案もできます。
見せていただくことによって、好きなものに囲まれた楽しい生活がおくれるかもしれません。
(このブログに出てくるエピソードは、個人情報保護の為、多少アレンジされています。)
・安全な部屋になることも
なかには危ない部屋で生活されていることに気づかない人の家もあります。
たとえば、お建て替えで「寝室は今まで8畳だったから同じ大きさで間取りを作って欲しい」との要望がありました。
でも部屋を見せていただくと、和ダンスの3点セット、ドレッサーなどの家具がびっちりとあり、地震の際にベットに直撃する状態でした。
「同じように家具を入れると、地震の時に万が一倒れて怪我することもあるので、タンス部屋を別に作るかウォークインクロゼットを広くして入れてはどうか」という提案をさせていただきました。
第3者の設計士が見ることによって、安全な間取りに改善することが出来ます。
・ちょっと休憩タイム
テレビ東京のホームページの「家、ついて行ってイイですか?」ごっこマニュアル
撮影マニュアルにある通り、なかなか他人が見れないところにその家の特長が出ます。
閑話休題
・ちなみに玄関先でも分かることがあります。
小さいお子様のいる家庭は、自宅の片付けも大変なので会社での打合せが多くなります。
ただ、書類の受け渡しなどは会社に来ていただくよりは、自宅に設計士が伺った方が便利なことがあります。
玄関先での短時間でのやり取りになるのですが、そこだけ見ても気が付くことが多いです。
「言ってた靴の量だとシューズクロークの収納は足りないんじゃないか」とか「買い物は週末のまとめ買いと言ってたけど、宅配の段ボールが多そうだから宅配ボックスいらないのかな」などを思いが浮かぶこともあります。
3,間取りのミスも少なくなる
・自宅で打合せすると設計ミスが無くなる?
以前のエピソードです。
家を建てるのに土地を購入したので、設計して欲しいという依頼がありました。
初回は事務所にてプランの要望の聞き取りを行って、2回目はその方の賃貸マンションで図面の打合せということになりました。
伺ってリビングに入ると、聞いてなかった「巨大なAV機器」と「熱帯魚用の大きな水槽」が置いてありました。
AV機器や水槽を置くための壁が必要で、プランに影響があります。
全く話が出ずに建てると、置き場所に困った家になっていました。
間取りは、1回のヒアリングですべての要望をお聞き出来ることは難しく、何回かプランを見ながらの話のキャッチボールで固まってゆきます。
きっと、途中で気が付いたのかもしれませんが、早い段階で重要なことが分かると、まとまるスピードが早いかと思います。
設計士が部屋を見せていただけると、何が必要かすぐにわかることがあります。
持ち込む家具の寸法が測れる
持ち込む家具に合わせて、部屋のレイアウトを考えたり、ドアの配置や窓の位置を決めることがあります。
家具は慣れていないとうまく測れない場合があります。
寸法が間違っていると、部屋に納まらないことになります。
自宅に私たちが行けばその場で測ることが出来るので、間違わないですむので安心です。
ご自宅あるある話。ペットの歓迎
室内でペットを飼っている家のあるある話です。
ワンちゃんのいる家は訪問してから5分くらいは吠え続けられます。
でも、敵でないと分かるのか1時間くらいすると、足元にすり寄ってきます。
猫ちゃんは、私の足元と机の間に尻尾を立てて割り込んできます。
家の方が、どかしてくれますが、2,3回は繰り返します。
そのあと、もう関心ないのかプイとどっかに行ってしまいます。
4,打合せがリラックスして行える
・ご自宅の打合せは、会話もリラックス
自宅だと家族の方の会話も普段通りでよい意見が聞ける気がします。
やはり家の方がリラックスできるのだと思います。
2世帯住宅だと、ご自宅での会話を聞いているとお嫁さんと姑さんの関係性もわかることもあります。
5,最後に
・自宅を見せるのはメリットの方が大きい
設計士が様々なことに気が付けるので、建て主さんの自宅に行くメリットは大きいと思っています。
デメリットとすると、建て主さんが家をキレイに見るべきという掃除の負担かもしれません。
でも、設計者側は人の家に行くことが慣れているので、部屋のキレイさはあまり気になりません。
(テレビに出てくるようなゴミ屋敷や、猫が数十匹いる家などいろんな家を経験しているので、多少の事では驚きません。)
・1度で良いので暮らしぶりを見せてはいかがですか
「家、ついて行ってイイですか?」で使用されているビートルズの曲「レット一トビー」の意味のように「そのまま、ありのまま」の生活を見せていただくほうが、よりよい設計になるのではないかと思います。
毎回でなくて1回でよいので、よりよい設計をお望みなら設計士を家に招いてみてはいかがでしょうか。
旅費も含めて頂ければ「家、行ってもイイですか」と全国のご自宅に伺いますよ(笑)
最後までお読みいただき感謝いたします。
あなたの住まいがより良くなり、楽しく幸せに暮らせますように。
・ちょっとかわった住まいのブログもあります。どうぞお読みください
便利な宅配ボックスと電気錠のブログ
テレビを見ると住宅トレンドが分かる
寝ているときにケガをしない間取りに
お互い独立した生活が出来る2世帯住宅で損しないブログ
いろんなご自宅を見た感想
このほかにも様々なブログを書いています。
(ちなみに今回のブログが100回目の投稿です)
ライホーム設計のブログ一覧 https://lifehome-sekkei.com/index.php/blog/
・ブログを書いている設計士の紹介
田中昭臣(たなかあきおみ)1級建築士、宅地建物取引士
建築設計事務所「ライフホーム設計」代表
*注文住宅の主としたハウスメーカーで設計を経験し独立。
貴方の想いをカタチに、一緒に作る住マイルな住まいを目指しております。
詳しいプロフィールはコチラ
ここから設計事務所のCMです。
・北海道札幌の設計事務所「ライフホーム設計」のこと
あなたの「思い」を「かたち」に「一緒に作る」注文住宅。
対話を大切し、住みやすい間取りのデザイン住宅を作ります。
北海道の札幌市近郊の江別、北広島、恵庭、千歳などの一戸建て、新築、建て替えの平屋建て、二世帯住宅など注文住宅の間取りのお悩みは、「ライフホーム設計」で個別相談を!(初回相談は無料)
札幌市近郊であれば工務店やハウスメーカーの紹介も行っています。
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