注文住宅では、収納を充実させる間取りに人気があります。
その中でも「ファミクロ」と呼ばれる「ファミリークロゼット」は最近の流行りです。
そのメリットや配置のポイントについて、実例を交えながら説明して行きたいと思います。
目次
1,ファミリークロゼットの役割、メリット
(1)住んでからの失敗後悔で多い「収納スペース」が悩みの間取り
(2)収納で人気のファミリークロゼットとは
(3)ファミリークロゼットのメリット
(4)ファミリークロゼットのデメリット
2,ファミリークロゼットの間取りの位置
(1)玄関、リビング近くに配置する
(2)洗面所やランドリールーム近くに配置する
(3)寝室や子供部屋の近くに配置する
3,ファミクロ間取りのアドバイス
4,安く作る方法、広さの求め方、実例図はパート2で
1,ファミリークロゼットの役割、メリット
(1)住んでからの失敗後悔で多い「収納スペース」が悩みの間取り
注文住宅のSUUMO「間取り失敗ランキング」でも「収納スペース」が住んでからの悩みの第2位になっています。
「収納スペースが不足した」「収納場所が不便なところにある」「棚の位置などが使いにくい」などの意見が多かったようです。
SUUMO https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/chumon/c_plan/madorinoshippai/#tboc3
(2)収納で人気のファミリークロゼットとは
収納の中でも最近特に注目されているのが、ファミリークロゼットです。
ファミリークロゼットは家族全員の衣類や荷物を、一箇所にまとめて収納できる空間のことです。
簡単に言ってしまえば、家族全員用のウォークインクロゼットということになります。
(3)ファミリークロゼットのメリット
まずは、ファミリークロゼットのメリットを確認してみましょう。
・整理整頓がしやすい
ファミリークロゼットは家族全員の衣類、バッグなどを一箇所にまとめて収納することで、整理整頓が簡単になります。
「集合!」
・家事動線が短くなる
乾かした衣類をファミリークロゼットにまとめて収納できるため、各部屋へ配る手間が省けます。
家事動線を短くできることで、日々の生活が効率的になります。
(4)ファミリークロゼットのデメリット
・家族間のプライバシーが保ちずらい
ファミリークロゼットは家族全員の衣類などを収納するところなので、持ち物が知られやすいので、プライバシーが保ちずらいデメリットがあります。
特に思春期のお子様がいる家庭では嫌がる傾向があります。
夫婦間でも「また服を買ったのか」と言って喧嘩になるケースもあります。
間違って着てしまった?
・ルール決めが無いと片付かない部屋が出来る。
ファミリークロゼットは、衣類を収納が目的ですが、それ以外の物を置いてしまう人がいるとそれに合わせて皆も置き始めて、ただのごちゃごちゃした空間になってしまいます。
また逆に、デメリットを伝えて了解を得ずに作ってしまうと、それは知らなかったと、途中から自分の衣類を部屋に持ち込んでしまうケースも出てきます。
そうゆことがあると、家事に負担がかかったり、持ち込んだ衣類を収納できずにモノがあふれかえった部屋が出来てしまいます。
ファミリークロゼットは、最初のルール決めが大切になります。
2,ファミリークロゼットの間取りの位置
ファミリークロゼットをどこに配置するかは、家族のライフスタイルや家の間取りに大きく影響を与えます。
ここでは、代表的な配置の例をいくつか紹介します。
あなたにとって、ベストな位置はどこかの参考にしていただければと思います。
(1)玄関、リビング近くに配置する
・家が汚れづらくなる
ファミリークロゼットを玄関近くに配置する間取りは、家の中が汚れづらいメリットがあります。
外でするお仕事の方やスポーツ好きなお子様の家庭では、汚れた服で帰宅することがあるかもしれません。
汚れた服のまま、自分の部屋まで着替えに行くと、廊下や階段なども汚れやすくなります。
玄関近くで、仕事着やスポーツウエアを着替えられると、ほかの部屋が汚れづらくなります。
・朝は用意がしやすく、帰宅時はすぐくつろげる
また、朝の忙しい時間帯には、外出時に必要なものが玄関近くに揃っているため、効率よく準備ができるという利点もあります。
これは帰宅時も同じメリットが受けられます。
すぐ着替えられるので、すぐにくつろげられます。
玄関そばに配置されたユーザー様からは、「帰宅した時に、わざわざ2階の寝室に行かないのが一番良かった」とおっしゃられていました。
(2)洗面所やランドリールーム近くに配置する
・家事が楽になる。
洗面所やランドリールームの近くにファミリークロゼットがある間取りも人気があります。
ランドリールームなどで乾かした洗濯物を、すぐ近くで収納できるメリットがあるからです。
動線が短くなり、家事が楽になります。
・着替えがスムーズにできる
脱衣所やバスルームの近くに配置すれば、お風呂上がりの着替えもスムーズに行えます。
帰宅してすぐシャワーを浴びたい場合など、わざわざ寝室などへ着替えを取りに行かなくて済みます。
小さな子供がいる家庭でも、着替えを取りに行かなくても良いので負担を減らすことができます。
(3)寝室や子供部屋の近くに配置する
・寝る前の準備が楽になる
寝室や子供部屋の近くにファミリークロゼットを配置すると、夜寝る前に翌日の準備をするのに便利です。
また朝の起きてすぐ着替えられます。
子どもの準備と自分の準備がまとめてできて朝の時間がより効率的にもなります。
朝は忙しい。
・広いファミクロが作りやすいことが多い
2階建ての場合、1階は玄関、LDK、浴室や洗面所と、そちらに大きく面積を取られます。
そのためファミリークロゼットを広く取りたい場合、寝室のある2階に設置する間取りのほうが作りやすいことが多く見受けられます。
。
・2階のファミクロの設計の理想とは
ファミリークロゼットを2階に設置する場合は、なるべくどの部屋からも近い位置に配置することが大切です。
各部屋の中間に配置できる間取りが注文住宅の理想です。
だいたい同じ距離であればOK
3,ファミクロ間取りのアドバイス
ファミリークロゼットを作る際のヒントにしていただければと思います。
・各部屋に収納はあるほうがベスト
ファミリークロゼットのある間取りでも、寝室や子供部屋には小さくても収納があると物が片付きます。
お子様のいる家庭では、思春期以降、下着類は自分の部屋で保管するケースもあります。
・上下階にファミリークロゼットを分けるのも一つ
1階に十分な広さファミリークロゼットを配置できない場合、2階にも設置する案もあります。
普段使用する衣類は1階に、季節ものなど、あまり使用する機会が少ない衣類などは2階にと分けると良いかもしれません。
また2階にメインのファミリークロゼットを設け、下着類や部屋着や寝間着などは洗面所やランドリールームのクロゼットに収納しておくと、シャワー後や帰宅後すぐ着替えられます。
4,安く作る方法、広さの求め方、実例図はパート2で
今回はファミクロの「メリット、デメリット」「間取りの位置による違い」を中心に書かせていただきました。
まず、ファミクロを選択するかを検討し、続いてあなたにとってベストな位置はどこかを決めるのが良いかと思います。
また、広さもどれくらいになるかを考える必要があるかと思いますが、長くなってきたので続きはパート2に書きます。
パート2では、このほか安く作る方法、好きなデザインや恰好良く作る方法などをご紹介しようかと思います。
また、実例図をもとにわかりやすく解説してゆきたいと思います。
それまで少々お時間いただければと思います。
つーびーこんてにゅう
それまで関連ブログもどうぞお読みください!
・狭いクロゼットを有効に使うには
・ファミクロに並ぶ人気のシューズクロゼットとは
・洗面所のサニタリー収納も人気
・欧米では2階にランドリールームがある?
・あとでタンスは置かないほうが安全
・洗濯の家事動線を短くするには
今回のブログが、みなさまの住まいの参考になりましたなら幸いです。
あなたの住まいがより良くなり、楽しく幸せに暮らせる家が建てられますように。
・ブログを書いている設計士の紹介
田中昭臣(たなかあきおみ)1級建築士、宅地建物取引士
建築設計事務所「ライフホーム設計」代表
*注文住宅の主としたハウスメーカーで設計を経験し独立。
(建築実績100棟以上、現在も月に2,3棟の間取り設計に関わる)
貴方の想いをカタチに、一緒に作る住マイルな住まいを目指しております。
詳しいプロフィールはコチラ
・北海道札幌の設計事務所「ライフホーム設計」のこと
・新築の間取りの設計
あなたの「思い」を「かたち」に「一緒に作る」注文住宅。
対話を大切し、住みやすい間取りのオシャレなデザイン住宅を作ります。
北海道の札幌市近郊のの一戸建て、新築、建て替えの平屋建て、二世帯住宅など注文住宅の間取りのお悩みは、「ライフホーム設計」で個別相談を!(初回相談は無料)
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