住みやすい注文住宅はコンセントの位置とバリアフリー設計で失敗しない

ユニバーサルデザインという、あらゆる年代や能力の人にも使いやすい設計があります。

これらを取り入れると、使いやすい家になります。

ちょっとしたことですが、知らない人には参考になると思います。

 

電気配線のちょっとしたコツ

 

・コンセントを高い位置にすると、掃除が便利

高齢になってくると、体が動きずらくなってきます。

掃除機などは、コンセントが低い位置にあると、1回1回かがんで、差しなおさなければなりません

高い位置にあると抜き差しが楽で便利になります。

カセット式の充電器の掃除機も楽です。

ロボット掃除機は高い位置にあるとだめですが(笑)。

 

廊下のコンセントが高い位置に設計された図

 

・スマホの充電やパソコンも高い位置にコンセント

スマホやパソコンのコンセントも高い位置にあると便利です。

ダラダラとしたコードも見せなくてすむので見た目も良いです。

スマホでしたらベットの高さ、パソコンは机の高さにあると便利です。

プリンターの分も忘れずに。

コンセントがベットの高さにあるコンセントが設計された図

 

・スイッチは逆に低い位置に

スイッチは高齢者の方は腕が上がりずらくなるので、少し低めの方が便利です。

40肩、50肩など中高年の方や若い人もスマホで肩こりの人も多くいます。

子供も高い位置だとバランスを崩すので、低いの方が安全です。

お勧めのコンセントとスイッチの位置

 

・足元灯は、夜中まぶしくなくて便利

高齢になると、夜中トイレに行くケースが増えます

小さな子供も、夜中トイレに行くケースがあります。

寝て起きて、廊下全体が明るくなると、まぶしく感じられたり、ほかの人も目を覚ますこともあるかもしれません。

その際は、自動照明の足元灯が便利です。

夜間の足元灯

パナソニック 早めに始めよう、配線計画のすすめ
https://sumai.panasonic.jp/wiring/flowchart/

 

 

バリアフリー住宅の設計を取り入れると体にやさしい

 

住まいでは、高齢者対応バリアフリー住宅は体に優しい設計になっています。

若い世帯の住宅にも取り入れると暮らしやすい便利な部分があります。

 

・玄関にベンチがあると、ブーツの脱ぎ履きに便利

高齢になってくると、靴の脱ぎ履きが不便になってきます。

かかとが入りずらいときは、若いときはヒョイと足を上げたり、かがんだりして履けます。

高齢の方は、靴ベラを使ったり、かがんで履いたりします。

その為、玄関にベンチがあると便利です。

若い方でも、ブーツを履く時に便利です。

あまり、広くない玄関の時は、折り畳み式ベンチを採用する手もあります。

折り畳み式の玄関のベンチ

大建工業 https://dovie.daiken.jp/player/kabepita3

大建工業 収納イス

・手摺があると、壁が汚れない。

玄関とホールなどは、外と内を分けるので、バリアフリーにしない場合が多いです。

その場合、手摺があると、高齢者はバランスがとりやすいです。

若い方でも、荷物があったり、体調や腰が悪い時は、壁に手をついてしまうことがあるかと思います。

小さな子供もバランスがとりやすくなります。

トイレやお風呂、玄関などあらかじめあると便利です。

ちなみに階段の手すりは、建築基準法で付けるようになっています。

玄関にある縦長の手摺

 

・ホームエレベーターは30年前の半額に

3階建てにした場合、将来エレベーターが必要にかもしれません

リフォームで対応できるよう、新築当初からエレベーター設置できるプラン設計にしておくと良いです。

現在は、まだ200万円台から300万円台ですが、30年前は500万円から600万円はしていました。

高齢化が進んで需要が増えると、まだ安くなる可能性はあります

ホームエレベーター

パナソニック ホームエレベーターhttps://sumai.panasonic.jp/elevator/

 

・将来のエレベータースペースは納戸にしておくと、玄関回りがすっきりする。

ホームエレベーターの広さは、畳1畳(車いす不可)から畳2畳分(車いす対応)です。

当初は納戸にしておくと必要な際に設置しやすくなります。

玄関ホール近くにあると、子供のスキーを含む外遊び道具、コート掛けや入りきらない靴類などを、入れておくのに便利です。

将来、ホームエレベーターとして利用できる玄関横の納戸のある間取り図面




 

シニアと住む間取りのワンポイント

 

玄関別々の完全分離型の2世帯住宅が最近の流行りです。

でも、親の年代に合わせて間取りを作るのも一つです。

 

・家族が感じられる間取り

親と同居の二世帯住宅などの場合、生活時間帯が違うので、お互いのプライバシーが確保する間取りが良いです。

ただ、まったく気配が分からないのも、問題があるかと思います。

「今日は、あんまり活動してないけど病気だろうか」など、分かる方が良いかと思います。

家にいるのか、出かけてるのかなど親の様子が分かる間取りのほうが、安心な場合もあります

 

リビングと階段が離れている住宅プラン

 

設計はちょっとしたことでうまくゆくことが多い

注文住宅で家を建てる際、ちょっとした部分で良くなることも多いです。

まだ、いろいろありますので、いろいろブログで紹介してゆきたいと思います。

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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打ち合わせの様子

田中昭臣(たなかあきおみ)1級建築士、宅地建物取引士

建築設計事務所「ライフホーム設計」代表

*注文住宅の主としたハウスメーカーで設計を経験し独立。

(建築実績100棟以上、現在も月に2,3棟の設計業務に関わる)

貴方の想いをカタチに一緒に作る住マイルな住まいを目指しております。

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あなたと一緒に、人生(ライフ)が楽しく幸せになる家(ホーム)を設計したい、という思いを建築士事務所名「ライフホーム設計」にしました

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「ライフホーム設計」の設計士の「田中昭臣」と申します。 設計スタイルを押し付けることなく、お施主様との対話を重ねて、住みやすい家を造れるよう日々努力しています。 簡単な自己紹介 昭和38年(1963年)に札幌市の生まれ。 就職まで父の仕事の...




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