未来の生活は、AI(人工知能)IoT(身の回りのものがネットとつながる)とデジタル化へと進んでいます。

設計のIT(情報技術)が進めば、暮らしやすく失敗や後悔が少ない注文住宅になるのではと思います。

今回は、未来のIT技術と現在でも成功する家づくりのヒントも書いてゆこうと思います。

未来都市

 

1,未来の住まい

2,これからのAIによる注文住宅の設計

3,未来の間取り作りを現在に生かすコツ

4,具体的な実例の間取り図

5,まとめ

 

1,未来の住まい
1台の端末で、家の機器とつながることが出来るようになるIoT

IoT(アイオーティー)は「物のインターネット」と呼ばれ、1台の端末(スマホなど)を中心に電気機器とネット接続することを言います。

一台の端末で、テレビや洗濯機のスイッチの操作ができ、外出していても家の暖房や照明を遠隔操作ができるようになります。

センサーやカメラと接続すれば、介護している親の健康状態や、ペットの様子、不審者の侵入など遠隔監視もできるようになります。

家のIoT

 

これに近い実用化されたものに、音声操作のできるグーグル、ライン、アマゾンから出ているAIスピーカーがあります。

友人は、家族が家にいることが少なく、話する相手がいないので、もっぱらAIスピーカーに話かけてると言ってました。

(ただ、年齢の為か固有名が出てきづらいので「あれ」「それ」が多く、AIとも話にならないらしい(笑)。)

ピアノ

「あれを弾いて、サム」で通じる映画「カサブランカ」

 

AIが進めば、その家族にあった暮らしが出来る

AIが進めば、家族の生活スタイルを学習し、それに合わせた快適な暮らしが出来るようになります。

起きる時間に合わせて室温を調整したり、カーテンを開けたり、体調に合わせた食事もロボットが用意してくれるかもしれません。

家の周りに不審者を見つければ警察へ通報したり、雨漏りなど予測して工事店へ手配してくれるようになります。

家庭用ロボット

人工知能で進んでいるのはIBMのワトソンです。

ソフトバンクのペッパー君にも搭載されています。

最新のコンピュータ

HAL9000という人工知能と旅をする「2001年宇宙の旅」

2,これからのAIによる注文住宅の設計
現在の図面の作り方は手書きに近い

図面はCAD(キャド)というパソコンを使用して書いています。

これはコンピューターが書いてるわけではありません。

人間(CADオペレーター)が、画面に何本も線を入力しているだけで、紙の上に鉛筆と定規を使っているのと基本的に変わりません。

CADオペレーター

 

図面は連動していないのでミスがでる。

家を建てるにあたっては、数十枚の図面が必要になります。

これらはほぼ手作業で書いてゆきます。

図面が連動していないので、1枚書けば自動的に全部の図面が出来上がるわけはないのです。

変更があった場合も、ほぼすべての図面を手直ししてゆくので、直し忘れの可能性が出てきます。

 

現在のプレゼン図面

現在の注文住宅の設計段階のプレゼンは、間取り図と外観パース図が多いです。

分譲マンションやハウスメーカーなどでは、VRによるシュミレーションもするようにになってきています。

ただパースもVRも建築図面とは連動しておらず、図面と同じくCADのオペレーターがコンピューターに入力して書いていることが多いです。

 

平面図

 

近い将来は3D図面が基本

現在、まだ大型ビルが中心ですが、建築ではBIM(ビム)と呼ばれるIT化が進んでいます。

BIMになると3Dの立体図面が基本になります。

3Dなので一般の人でも分かりやすくなります。

BIM設計ソフト

福井コンピュータ https://archi.fukuicompu.co.jp/products/gloobe/index.html

 

図面は連動化される

図面はすべて連動されるので、変更があっても間違いがないので工事ミスも少なくなります。

またプラン段階でも、構造計算や法チェックもすぐにおこなってくれます。

さらに建築費に関しても連動され、建物の面積や高さのボリューム(大きさ)を変更すると瞬時に金額が分かる仕組みになるそうです。

 

VRによる室内空間設計

 

未来はAIが間取りを作ってくれるようになる(かも)

AIに設計のデータを多く読み込ませて、敷地に対してどこに配置するかや、建物の面積に合わせた間取りが自動的に出来るように研究が進んでいるそうです。

将来的には、家族のデータを元に建築予算に合わせた間取りも作ってくれるそうです。

AAIと人

ここで希望と違ったプランだった場合の一句

「AIに 未来の年収 予測され」ブロガー 心の俳句。(まるちゃん風(笑))




 

3,未来の間取り作りを現在に生かすコツ
データが増えれば、生活スタイルに合わせた設計も可能

未来は膨大なデータを元に、AIが最善な設計をしてくれるのだと思われます。

お施主様の生き方や趣味、生活スタイルのデータを見て、その人に合った間取りなどを提案するのでしょう。

料理が好きなら「キッチン中心の間取り」休日は仲間を呼んでワイワイするのが好きな人は「バーベキューコーナーのある中庭のある間取り」などなどです。

2つの家族

 

現在でも生かすこともできる

住みやすい家というのは、自分の生活や趣味にあった設計だと思います。

私事ですが、打合せの際に、良く雑談をします。(緊張を和らげる意味もありますが)

普段どんな生活をしているのか、休みの日は何をしているのかなどです。

会話していると、それをヒントに住みやすい提案が浮かんできたりします。

 

多くのデータがある方が、使いやすい設計になる

つまりAIだけでなく、お施主様の情報(生活スタイルや価値観など)が設計者も分かったほうが、よりよい提案できることになります。

 

大きなダイニング

住んでる家が見れるとより分かる

会話だけでなく、住んでる家を見せていただくとさらに提案のヒントが出てきます。

テレビ東京の「家、ついて行ってイイですか?」という、人の家の中を見ながらその人の生きざまを語ってくれる番組があるのですが、それをご覧なられた方は少しは分かるかもしれません。

人のライフスタイルが良くわかります。

飾らない普段の生活が分かったほうが、失敗しない間取りになると思います。

ライフスタイルのイメージ

「♪アリの~ままの~姿みせるのよ~♪」

 

要望や生活スタイルが分かったほうが具体的な提案が出来る

「4LDKの間取りを作ってください。」と言われるより、要望や生活スタイルが分かったほうが満足度の高い注文住宅になります。

少し参考の間取り図を載せておきます。




4,具体的な実例の間取り図
具体的な間取り実例図、1

お施主様A「3人の子供が皆、スポーツ系のクラブ活動で、家に帰ってくると部屋が汚れる」。

設計士「家が汚れないように玄関と洗面所浴室を近くはどうですか」「すぐ着替えられるファミリークロゼットも最近人気ですが、間取りに入れてみましょうか」と提案。

運動系のクラブ活動の子供のいる家庭の間取り図

具体的な間取り実例図、2

お施主様A「夫婦そろって夜型の生活で、休みは昼間で寝てる生活です」。

設計士「朝日が当たらない寝室の提案はいかがですか」と提案。

昼まで寝やすい寝室の間取り

要望が多い場合は整理が必要

家族が多い場合は、自然と要望が多くなります。

そんな際は、優先順位をつけておくと間取りもまとまりやすくなります。

ご自分で間取りを作られる際もそれを意識すると良いです。

 

要望を聞いてもらえない場合は、第3者にアドバイスをもらうことも大切

生活スタイルを見てもらい要望を伝えても、うまくいかない場合はそこの住宅メーカーや設計事務所を変えるのも一つです。

でもそこの工務店や住宅メーカーの工法が気に入って会社を変えられない場合、担当者を変えてもらう方法もありますが、角が立ちそうで勇気がいりますね。

営業マンとしか打合せできていないのであれば、「大きな買い物なので、設計の方と一度お話させてほしい」というのも一つです。

また、まわりの知人で設計士がいれば見てもらうことも良いかもしれません。

もしくは間取りへのアドバイスを行ってる設計事務所を探して相談する方法もあります。

(お近くでいなければ当事務所でも対応いたします。)←さりげなくCM(笑)

利害関係のない第3者にアドバイスをもらうは、よりよい住まいづくりには良い選択だと思います。

 

 

設計の打合せ

 

5,まとめ

AIが設計に携わるのは、遠くはないけどまだもう少し先かもしれません。

それまでは、

設計者の人といろいろな話をする

のが良いかと思います。

 

私は未来になっても、お施主様の想いを取り入れた提案が出来るよう、日々努力してゆきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

あなたの住まいがより良くなり、未来も楽しく幸せに暮らせますように。

(ライフホーム設計の、ホームページの案内はページの最後の方にありますのでご興味がございましたならお読みください)

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