注文住宅の間取りを「ブラッシュアップ」して後悔失敗しない方法

家を建てる前に間取りを一生懸命に考えます。

ただ、アンケートによると実際に住んでみると「ここ、こうすればよかった」と後悔、失敗したと思うことが多いようです。

今回は「今のプラン図をより良くする方法があれば知りたい!」と注文住宅を検討されているかたに、間取りのセカンドオピニオンを行っている設計士からアドバイスをいたします。

 

動線をスムーズにする

間取りを改善する上で最も重要なのが「動線」です。

動線がスムーズだと、家事が楽になり、生活がより快適になります。

 

 

生活動線をブラッシュアップする

 

階段が使いやすいか

玄関から階段まで遠いと2階まで行く距離が長いと感じます。

また、2階の階段から各部屋まで遠いと、不便かもしれません。

玄関と階段の位置が遠くないかチェックしてみましょう。

廊下が長いとあまり効率的ではありませんね。

玄関と階段が遠い間取り

細長い家などは廊下がより長くなるので注意が必要です。

特に2階リビングや3階建ての間取りは、階段と玄関が遠いと上下階の移動もあり不便で注意が必要です。

2階の階段と部屋が近い間取り

走る人

あまりに遠いと家の中で走り回ることになります。

 

 

生活に合わせた動線計画の間取りに

普段の生活に合わせて間取りを見直してみます。

たとえば屋外での作業のお仕事や、お子様やご家族でアウトドアのスポーツや趣味の方がいる場合は、玄関と浴室が離れていると家が汚れがちになります。

この場合、玄関と浴室が近いほうが、家は汚れません

 

玄関と浴室が近い間取り

泥だらけの子供

遠い場合は、リビングを通らずに洗面室にゆける間取りは、きれいに過ごしたい部分の汚れは目立ちづらくなります。

また、着替えも脱衣スペースの近くにあるとすぐにできて便利です。

ファミリークロゼットや土間収納のある部屋の汚れない動線のある間取り図

近年では、洗面脱衣室に下着類を入れられるサニタリー収納の間取りも増えてきました。

また、ランドリールームそばに家族の着替えを収納できるファミリークロゼットを設ける間取りは人気があります。

泥だらけの子供

子どもの着替えが洗面所にあると何かと便利

 

 

家事動線を見直す。

キッチンと洗面所(ランドリールーム)

家事動線で重要なのがキッチン  洗面所(ランドリールーム)です。

調理と洗濯を同時に行う朝などは、移動がスムーズだと家事も楽になります。

キッチンと洗面所が近い間取り

 

 

対面キッチンの人気の訳

キッチンは配膳や片づけもあります。

キッチンのそばにカップボード(食器棚)やダイニングテーブル(食卓テーブル)が近いほうが家事は楽になります。

対面キッチンが人気なのは、背面に冷蔵庫や食器棚を配置できるので、移動が少なく家事が楽だからです。

対面キッチンのメリットを現した間取り

 

 

キッチン横並びダイニングテーブルの注意点

対面キッチンに横に付けてダイニングを配置する「横並びキッチン」は最近人気があります。

片付けや配膳が、より近くなるので楽になるメリットがあります。

ただ、ダイニングテーブルがあるため、リビングから冷蔵庫まで動線が長くなるデメリットがあります。

キッチンダイニングテーブルが横並びの場合とそうでない場合の動線の長さがわかる比較できる間取り図


その場合、違うルートで動線が短くできないか検討してみましょう。

下記図に、短くした実例図がありますので、参考にしていただければと思います。

横並びダイニングのデメリットを消す動線の間取り図

ビールグラス

おかわり、すぐ飲みたい人は要検討ですね。




 

収納をブラッシュアップする

「収納が足りなくて、家の中がいつも散らかる…」そんな悩みはありませんか?

 

人気の収納を検討してみる。

近年では、収納を増やす間取りが人気があります。

 

5つの収納が人気~WIC,SIC、FC、サニタリー収納、パントリー

寝室には、ウォークインクロゼット。WIC。

玄関横にはシューズインクロゼット土間収納。SIC。

家族の服をまとめて収納するファミリークロゼット。FC。

洗面所にはサニタリー収納。

キッチンそばにはパントリー。食品庫

注文住宅ではこの5つの収納が人気があります。

メリットも多いので、取り入れることを検討してみるのも良いかもしれません。

人気の収納術

ウォークインクロゼットのある間取り

 

ファミクロのある間取り図

 

 

便利なリビング収納

設計していてよかったと言われるのが、リビング近くの収納です。

リビングは人が集まる空間ののためか、一番持ち込むものが多く、散らかりやすい場所でもあります。

子供がいる家庭では、おもちゃや洋服、学校のプリント類など、どんどん物が増えていきますよね。

それら雑多なものがいろいろ収納が出来て使い勝手も良く大変便利です。

リビング収納

可動棚を付けた物入で作ると、リビング家具よりは安価ですみます。

生活するうえでは細々したものが意外と多く、それらが片付くとスッキリしますのでお勧めです。

文房具用品




家の中の光と風をブラッシュアップする

家の中が暗い」「風通しが悪い」そんな不満は、窓の配置を見直すことで解決できるかもしれません。

間取りにアドバイスを行うサービスを始めて7年たちますが、これらの問題は敷地の環境に合わせた設計をしていないケースがとても多いように感じられます。

日当たりの悪い家

 

日当たりのよさそうな方角の窓を大きくする。

日本では日当たりの良いところに、人の集まるリビングを配置する間取りが人気があります。

その場合、南側がよく陽が入るので、そこに大きめの窓を設けて明るく開放的な間取りにすることが多く見受けられます。

ただ東西の道路に面していて、間口に対して奥行きが長い細長い土地の場合は、道路側の窓を大きくしたほうが、景色も良く開放的になることがあります。

窓の位置を、周りの環境に合わせて見てみましょう。

ここからは、具体例を上げて解説いたします。

人気の収納術

環境に合わせて、窓の向きを変える。

南側に高い建物が建っていることもあります。

日当たりの悪い敷地で日を入れる方法
そうした場合、違う方向から日が入らないか探してみます

隣家の配置によっては、陽が入ることもあります。

日の入りが期待できる方向にメインの部屋と窓を設けると明るい家になります。

窓からの景色

隣のお庭がきれいなら借景させていただくのも有りです。

 

 

隣家の窓と向き合わないようチェックする。

メインの窓が隣家の大きな窓と向き合わないかは、必ずチェックしましょう。

向き合ってしまった場合は、位置をずらす、高窓にする、樹木などで視線を遮る工夫が必要になります。

高窓

 

ワンポイント、目隠し請求権

皆さんは民法で、目隠し請求権というものがあることはご存じでしょうか?

民法235条は、敷地境界線から1m未満の距離に「他人の宅地を見通すことのできる窓又は縁側」を設置する者に、目隠しの設置を義務付けています。

目隠し請求権が発生する間取り

つまり、隣地の境界線より1m未満で、後から建築した人の窓が、隣の窓と向き合って、苦情があった場合は、何等か対応しなければならない場合があるということです。

トラブルを避けるためにも、チェックは大切です。

向かい合う人


風の通りを考える

時々、新鮮な空気を取り入れると気持ちの良いものです。

部屋に窓が2つあったほうが、空気は入れ替りやすくなります

部屋の風の通りやすさを表した図

 

 

窓の位置によって空気の流れが違う。

家の中の空気は窓の位置によって、流れが違ってきます。

窓同士がなるべく離れた位置にあったほうが、部屋全体の空気が入れ替えやすくなります。

同じ大きさの部屋でも窓の位置によって空気の流れが比較できる間取り図面

北海道など寒冷地の窓は、引き違いではなく気密の高い「縦滑り出し窓(たてすべりだしまど)」を採用しています。

開閉できない部分もあるので、よりチェックが必要になります。

たて滑り出し窓の説明図面

たてすべりだし窓の開閉方向による通風の違いを比較した間取り図

 

 

換気システムの給排気の位置関係もチェック

現在の家は24時間換気システムが建築基準法で義務付けされていて、機械によって入れ替えるようになっています。

ただ、空気の入れ替えを行う給気口と排気口の位置も、窓の位置関係と同じでそれぞれの位置が離れていた方が、家全体の空気が入れ替わりやすくなります。

換気システムの良い例と悪い例の図

 

上の参考図の悪い例のように、空気の入口と出口を近い所に設置してしまうと、そのの間でしか入れ替えが起こらなくなってしまいます。(この現象をショートサーキットといいます。)

離れた場所の換気が滞ってしまい、換気システム使っているのに、なんか空気がよどんでいるという危険性がありますので、注意が必要です。

 

まとめ

間取りをチェックするところはいろいろあります。

今回は、間取りのセカンドオピニオンの経験で比較的多い「動線」「収納」「光(窓位置)、風(換気)」3つを取り上げました。

1,動線はなるべく短くスムーズになることを心掛けると、家事や生活動線が良くなります。

2,収納は、工夫して片付けくすっきりした家になるよう考えてみます。

3,光や風は、周りの環境を生かし、空気の流れを考えてみます。

まずはこの3つをブラッシュアップしてみてください。

 

契約後の図面のチェックも大切

これらのチェックは間取り決めをした後の正式な工事用の図面が出来上がってからのチェックも大切です。

大手のハウスメーカーだから、設計担当者が気を利かせて図面を作ってくれてるだろうと思うのは間違いかもしれません。

最近は断熱計算を有利にするのに窓が極端に少なくしたり小さくしたり、換気システムを業者任せにしているためか、先の悪い例のようなショートサーキットの住み心地の悪い注文住宅を、大手の住宅メーカーほど私の経験では多く見ています。

建てる家は「トリプルガラスサッシ」「最新式の熱交換型の第一種換気システム」「全館空調」など高性能な設備だから安心というわけではなくそれを生かした設計にしないと失敗後悔することになります。

今回のブログの注意点を参考に、ブラッシュアップしてより良い家にしていただければと思います。

 

今回の記事に関連したブログもぜひ参考に

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最後までお読みいただきまして感謝いたします。

今回のブログが、みなさまの住まいの参考になりましたなら幸いです。

あなたの住まいがより良くなり、楽しく幸せに暮らせる家が建てられますように。

(このほか間取りで気になることがあれば、ご相談ください。)↓↓↓

 

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打ち合わせの様子

田中昭臣(たなかあきおみ)1級建築士、宅地建物取引士

建築設計事務所「ライフホーム設計」代表

*注文住宅の主としたハウスメーカーで設計を経験し独立。

(建築実績100棟以上、現在も月に2,3棟の間取り設計に関わる)

貴方の想いをカタチに一緒に作る住(ス)マイルな住まいを目指しております。

詳しくは、住マイルな一級建築士のプロフィール

 

 

・北海道札幌の設計事務所「ライフホーム設計」のこと

 

・新築の間取りの設計

 

あなたの「思い」を「かたち」に「一緒に作る」注文住宅

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