ハウスメーカー(住宅メーカー)住宅展示場のモデルハウスで比較的多いのが、ぐるっと回れる動線間取りです。

メリットもあり、デメリットもあります。

注文住宅を建ててから、後悔、失敗しないように気を付けたいポイントをお伝えします。

モデルハウスで多い回れるプラン

目次

1,ハウスメーカーのモデルハウス設計で意識した点

2,プラン設計において、回れる動線の間取りのメリット

3,回れる動線のデメリット

4,それぞれの家族の生活に合わせた動線計画を

5,最後に





 

 

1,ハウスメーカーのモデルハウス設計で意識した点

 

以前、ハウスメーカーにいた際に、札幌の住宅展示場「北海道マイホームセンター」のモデルハウスの設計をしたことがありました。

 

・モデルハウスの間取りは2通りの動線を作っている

 

上の図面は建てられたモデルハウスではありませんが、これに似た間取りが多いです。

玄関を入ってから、室内の回れる方向が左と右と2通りあるのが特長です。

ちなみに来場された方は、リビング側から見る傾向があります。

 

・ぐるっと回れる回廊式(回遊式)のプランが多い

 

このように、ぐるっと回れるプランは、回遊式とか回廊式動線プランとか言われています。

これは、下記のメリットがあるからです。

 

・回れる動線ののモデルハウスの間取りは、住宅メーカーにメリットがある

 

これは、来場された方々の動線が、ぶつかり合わない利点があります。

また、住宅メーカー側からすると、家にある部屋を順番に全部を見てもらえます

そうすると、滞在時間が長くなり、たくさん会社の宣伝できるメリットがあるのです。

 





 

 

2,プラン設計において、回れる動線の間取りのメリット

 

・水回りが回れると生活家事動線が良い

 

一般の住宅でも、キッチンや洗面所が、リビング側からも廊下側の2つの動線があるプランは、いろいろな部屋に行きやすくなるので、家事動線が短く出来ます。

家事スペースからの動線プラン

 

 

・2つ動線があると、来客や外遊びの際に便利

 

2つ動線があると、朝など洗面などの家族同士が、混みあう時間もぶつかりづらくなります。

水回りの動線が重なり合った間取り

また、来客があった場合リビングなどを通らずにキッチンや洗面に行けるので、買い物袋をもって、お客さんの前を通らず行けたり、浴室や洗面に行けるようになります。

2通りいける回れる間取り

また、クラブ活動や外遊びして帰ってきても、まっすぐ洗面、浴室に行けるので、リビングなどが汚れないメリットがあります。

 

リビングを通ってゆかなければならない動線の間取り





 

 

3,回れる動線のデメリット

 

・廊下が長くなるので建物が大きくなる

 

動線を2つ作るとなると、廊下になる部分が増えるので、坪数が増えます

敷地面積が少ない時や、建築価格費を抑える場合は、デメリットになります。

 

2通り行ける動線は建物が大きくなってしまう説明のついたプラン図

 

 

・部屋に、2つ出入り口が出来るので、収納部分が少なくなる。

 

使い勝手は回れる動線は良いのですが、出入口が2つになり、そこに物が置けなくなります

水回りは、収納も大事なので、そこはデメリットになります。

部屋に二つ出入口が出来るので収納が置けない説明のついた間取り図面

 

・コミュニケーションが少なくなる

 

2通り回れるプランは、意識的に家族と顔を合わせないで生活できやすくなります。

うまく迂回出来れば、個室から家族と会わずに外に出て行けます

子供の小さいうちは不向きな間取りになります。

でも、家族が皆、大人の場合は、リビングを通らなければ行けないプランは、逆に煩わしくあまり好まれないケースが多いです。

2階からすぐ玄関に行けるプラン





 

4,それぞれの家族の生活に合わせた動線計画を

 

・プランで工夫できる場合もあるので、設計者に相談を

 

迷った時は、設計士に相談してみましょう。

先ほどのプランも家族とのコミュニケーションをなるべく取りたい場合は、いろいろプランで工夫できます。

 

間取りの参考例

 

引き戸など、普段は開けっ放しにしておいて、来客時は閉めるなど、間取り以外でも家族のルール作りが必要ですが、少し改良した案を考えてみました。

改良のpラン例

もう一つのプランは、洗面に行ける裏通路を作ってみました。

 

もう一つの改良プラン図面

 

・家族の生活にあわせた動線計画を

 

住宅展示場は、北海道だとマイホームセンターやSTVハウジングプラザがあります。

工務店でも単独展示場を持っているところもあります。

また、SUUMO(スーモ)カウンターや住宅雑誌にも間取り図があります。

一度注意して間取りを見てみるのも良いでしょう。




 

5,最後に

 

回れる回遊式回廊式プランは、メリットとデメリットがあります。

それぞれの家族の生活に合わせて、選択するのが良いでしょう。

下記にほかの参考のブログもございます。

 

・過去の参考ブログ

・ハウスメーカーの間取りがいまいちだった場合は

ハウスメーカーの気に入らない間取りで失敗しない注文住宅

・欧米と日本の間取りは、考え方から違う

欧米と日本の間取りの違いは。1、リビングの位置が違う。

・子供部屋への動線も大事

子供部屋は間取りで後悔するが、リビング動線と4.5畳の広さで上手くゆく

・ハウスメーカーの言ってることは本当なのかを確かめるには

「注文住宅は2度ベルを鳴らす」間取りのセカンドオピニオンサービス

モデルハウスのような2世帯住宅の間取りで建てると税金が大変なことに

二世帯住宅の完全分離型で、税金や住宅ローンで損しない札幌50坪の間取り図

・限定キャンペーンで期間内に間取りを決めなければならない場合は

間取り決めで成功すれば、建築条件付き土地でも後悔しない

・大手のハウスメーカーにはデメリットもある

注文住宅の欠陥は見抜けるのか。大地震から学ぶ失敗しない手抜き対策

ほかのライフホーム設計のブログもございます。

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最後までブログお読みいただき誠にありがとうございました。

皆様の住まいが、より良くなり、楽しく幸せに暮らせますように。

 

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*注文住宅の主としたハウスメーカーで営業設計を経験し独立。

「一級建築士としての建築知識」と「税金や融資、登記や不動産の知識」も併せ持つ設計士です。

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