平屋建ては、以前は高齢者バリアフリー住宅が中心でした。

でも最近は若い世帯にも人気が出てきています。

今後、在宅ワークが増えれば、郊外の広い敷地で、のびのびと子育てできる平屋の間取りは増えてゆくかもしれませんね。

 

平屋建て住宅

今回のブログは、平屋の「メリットとデメリット」「おしゃれな間取りにするポイントやヒント」、パート2ではプラン実例図面など書いてゆきたいと思います。

2世帯住宅の上下分離型プランの1階の方も、参考にお読みいただければと存じます。

目次

1,平屋建ての特長

(1)平屋建てのメリット

(2)デメリットは

2,おしゃれな平屋にするポイントやヒント

(1)窓で明るい空間づくりをする

(2)屋外との一体感を持たせる

(3)開放感のある高い天井に

(4)コミュニケーションが取れる動線の間取りにする

(5)わざと段差がある小上がりを付ける

3,「最後に」と「パート2のお知らせ」

 

1,平屋建ての特長

平屋建ては1階建てなので、メリット、デメリットがあります。

以前もブログで書いたのすが、簡単におさらいしてみましょう。

 

(1)平屋建てのメリット
1,生活しやすい

高齢者であれば上下移動がないので体の負担が少なくてすみます。

足腰が不自由な方でも、車椅子で家の中の移動が出来ます。

小さいお子様にとっては、住宅事故で危険な階段からの転落がありません。

(小さい子は頭が重たいのでバランスが悪い面がある。)

洗濯物など重い荷物を持って2階へ上がらなくてすむメリットもありますね。

2階に洗濯物干し場がある間取り

 

2,建物が構造に強く、間取りが自由

2階建てや3階建てのように、上部からの重みが無い分、地震などに強いメリットがあります。

上の階の重みを考えなくてすむので、間取りの自由性が増します。

平屋と2階建ての構造的な違いを表した図

(2)デメリットは

1,広い敷地が必要になる

2階建てより1階が広くなるので、広い敷地が必要になります。

面積が広くなると、その分、購入費が高くなります。

 

2,建設費が割高

平屋建ての建築費は、割高になりがちです。

平屋建ては、2階建て3階建て同じの面積の家であれば、基礎が長くなり、屋根の面積も広くなります。

工事量が増えるので、工事費用が高くなります

その為、同じ坪数の2階建て以上の住宅と比べて平屋は坪単価が高くがなります。

平屋と2階建ての建設費の違いが分かるパース

 

3,プライバシーの確保しずらい

全ての部屋が1階にある為、道路と同じ高さになり、通行者や隣家からの視線が2階より近く、気になる場合があります。

留守も分かりやすいので防犯にも気を付けなければなりません。

 

平屋の視線のデメリットが分かる図

4,陽当たりや風通しが悪くなりがち

高い階ほど陽当たりが良くなる傾向があるので、1階建ての平屋は不利になりがちです。

また奥行きが深い建物だと、部屋の奥まで太陽の陽が入りずらくなります。

自然な換気は、2階建て以上の建物は重力換気(「空気は下から上に(温度の低いほうから高いほうへ)流れる」性質を利用した機械を使わない換気)ができます。

平屋の場合は、高低差が少ないので、風が流れずらいというデメリットがあります。

重力換気のイメージ図

次の章から、デメリットを解消する方法と、メリットを生かす平屋の間取り設計の実例をもとに書いてゆきます。




 

2,おしゃれな平屋にするポイントやヒント

メリットを生かし、デメリットを消す注文住宅の間取りや家づくりのヒントは何でしょうか。

(1)窓で明るい空間づくりをする

構造的にメリットがある利点を生かして大きな窓を付けて明るい空間のある間取りも良いかもしれません。

積雪の無い地域では、トップライト(天窓)も良いかもしれません。

大きなテラス窓

LIXILhttps://www.lixil.co.jp/lineup/window/

 

(2)屋外との一体感を持たせる

大きな掃き出し窓(床近くまである窓)のリビングとテラス(ウッドデッキなど)をつなげると、屋外と屋内に一体感が出てきます。

それは1階の床とテラスの床の高さを同じくらいの高さにすると、視覚的に床が連続して見える効果がある為です。

(ちなみに札幌のような雪の多い地域は、テラスは1段下げたほうが、建物が傷みません)

室内に広がりが生まれます。

テラスと一体化した平屋のリビング

 

(3)開放感のある高い天井に

構造的にメリットが平屋にはあるので、天井を高くすると開放的な生活ができます。

リビングなど広い空間ではより効果的です。

和風な平屋では、古民家カフェのような柱や梁をわざと見せるのも開放感が出ます。

古民家の天井

北海道など寒冷地では断熱のことがあるので、工事店との相談が必要です。

 

(4)コミュニケーションが取れる動線の間取りにする

小さなお子さんのいる家庭ではリビング階段が人気があります。

人気の間取りの理由は、2階の子供部屋に行くのに、家族がいるリビングを通らないと行けない動線なので、コミュニケーションが取りやすいメリットがあるからです。

平屋建てでも、リビングを通ってから子供部屋に行く動線にすれば、同じ効果が得られます。

リビング階段のイメージ図

リビング階段と同じ効果のある平屋の動線イメージ図

(5)わざと段差がある小上がりを付ける

バリアフリーな平屋建てですが、間取りに余裕があれば、小上がりを付けるのもアクセントになっておしゃれです。

和風モダンな畳コーナーも人気があります。

高齢者も一段高い小上がりは腰掛けやすく車椅子も載り移りやすいメリットもあります。

平屋の小上がり

パナソニックhttps://sumai.panasonic.jp/interior/miriyo/tatamigaoka/

小上がりに上がる人

「小上がりに、おあがり」ダジャレでした。(笑)




 

3,「最後に」と「パート2のお知らせ」

・最後に

札幌市内の土地が高騰してきており、郊外の広い敷地に平屋建てを建てる方も増えてくるのではないかと思います。

皆様の間取りに、何か一つでも参考になりましたなら幸いです。

最後までお読みいただき感謝いたします。

あなたの住まいがより良くなり、楽しく幸せに暮らせますように。

 

・「パート2」と「平屋の関連ブログ」のお知らせ

パート2は、平屋設計ワンポイントと具体的な坪数ごとの間取り図の実例をご紹介いたします。

ブログの下の方に、パート2のアドレスを張り付けておきますので、引き続きお読みいただければと存じます。

また過去平屋のブログやそれに関わるブログをこのページの下(設計士のプロフィールの下)にアドレスを張り付けております

ご参考にしていただければ幸いです。

 

・ブログを書いている設計士の紹介

打ち合わせの様子

田中昭臣(たなかあきおみ)1級建築士、宅地建物取引士

建築設計事務所「ライフホーム設計」代表

間取りの悩みをスピード解決する「住マイル設計士」

*注文住宅の主としたハウスメーカーで営業設計を経験し独立。

「一級建築士としての建築知識」と「税金や融資、登記や不動産の知識」も併せ持つ設計士です。

貴方の想いをカタチに、一緒に作る住マイルな住まいを目指しております。

詳しいプロフィールはコチラ

 

 

・ちょっと役立つ違うブログもどうぞお読みください

 

・今回のブログの続き、おしゃれな平屋のパート2です。

平屋でおしゃれな設計の注文住宅②間取りの実例集

 

・平屋は家事動線も大事

らくらく家事動線の失敗しない良い間取り

 

・子供部屋をどこにするかで育ち方が変わるというブログ

子供部屋は、4.5畳の広さとリビング階段の間取りで、注文住宅は後悔しない

 

・最近人気の和風モダンな家のブログ

おしゃれな和室の間取りは、小上がり琉球畳が注文住宅で人気

 

・1階にいるペットにはストレスになることが、失敗後悔しない為のブログ

ペットと、安心して楽しく暮らせる、住まい設計、1~間取り編

 

・以前書いた平屋建ての間取りのブログ

平屋建て注文住宅のおすすめする間取り、札幌は設計しやすく人気

 

・おしゃれなデザインにするには配色も大事

注文住宅の配色は法則を知れば後悔しない~失敗するデザインにもほどがある、2

 

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前川邸のリビングにいる私

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